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エッジコンピューター「PE100A」用のWindows 10 IoT Coreベータ版をリリース

ASUS、Windows 10 IoT Core向けにMicrosoftと提携

2020年09月16日 15時00分更新

文● ASCII

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PE100A

 ASUS JAPANは9月16日、ASUS IoTビジネスユニットとMicrosoftのWindows 10 IoTグループとの提携を発表した。今回の提携により、ARMベースのエッジコンピューター「PE100A」用のWindows 10 IoT Coreのベータ版をリリースする。

 PE100Aは、コンパクトなサイズ、低消費電力、優れたパフォーマンスを追求したという、ASUS AIoT製品ラインにおけるエッジコンピューターのひとつ。NXP i.MX 8Mを内蔵するほかARM64アーキテクチャをベースとし、Microsoft OS「Windows 10 IoT Core」をサポートする。ディスプレーのない小型デバイス向けに最適化されたMicrosoft OSで、必要とされるすべての管理機能とセキュリティー機能を備えるとうたう。

 PE100Aは、カスタマイズされたWindows 10 IoT Coreボードサポートパッケージ(BSP)を備えるエッジツークラウドソリューションにも対応する。ASUSは、独自の強力なBSPチームにより、PE100Aユーザーに信頼性の高いサポートと長期的なセキュリティー更新の保証を提供するとしている。

IMX8P-IM-A

 一方、IMX8P-IM-Aは、NXP i.MX 8MクアッドコアCPUも備えるPico-ITXシングルボードコンピューター (SBC)。コア仕様はPE100Aと似ているが、MIPI CSI、MIPI DSI、40ピンGPIOポートを搭載し、Windows 10 IoT Coreベータ版OSのサポートにも対応する。

 PE100AとIMX8P-IM-Aは、SoC基盤の低消費電力とスケーラブルなパフォーマンスにより、データの集約、処理、転送のゲートウェイとして使用できる。ARMベースのこれらの機能は、組み込みオートメーションソリューションや小規模なIoTアプリケーションにも最適だとしている。

 Windows 10 IoT CoreのOSを採用しているユーザーは、PE100AとIMX8P-IM-Aを使うことで、既存のWindows 10 IoT Core開発ツールを活用して既存製品やサービスの移行作業における負担を軽減し、市場投入までの時間短縮を見込めるとしている。

 ASUSとMicrosoftは、2020年第3四半期末までに、リリース済みのWindows 10 IoT Coreの全機能をPE100AとIMX8P-IM-Aの両方で利用できるようにするとのこと。

 Windows 10 IoT Core(ベータ版)システムイメージがプリインストールされたPE100A、IMX8P-IM-Aの購入を検討している新規ユーザー、またはWindows 10 IoT Core(ベータ版)システムイメージの取得を希望する既存ユーザーは、こちらからイメージファイルとダウンロードの手順を参照してほしい。

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