9月1日は防災の日。地震はもちろんですが、これからの時季は例年、台風が数多くやってきます。運転中に突然の災害で道路が寸断された時や、長く続く避難所生活でクルマをプライベート空間として使いたい時に役立つのが、自動車メーカーが販売する防災グッズです。今回は各メーカーが販売するグッズをご紹介しましょう!(価格はすべて税込です)
トヨタはラジオライトも入っている
純正車載防災キット
まずトランクルームに用意しておきたいのが「車載防災セット」。クルマに積みやすい大きさにしているのはもちろんですが、必要なアイテムがまるごと入っていますから、いちいちそろえる必要がありません。
「トヨタ純正車載防災キット」(1万3200円)は、USB端子付き手回し充電ラジオライト、レインコート、軍手、アルミブランケット、マスク、非常用ホイッスルのほか、道路の寸断により身動きがとれず、車内での待機を余儀なくされる時の備えとして、レジャーシート、タオル、吸水シート付トイレ、ウェットタオル、吸水袋の11アイテムをリュックタイプの搭載ケースに格納。トランクルーム内でケースが動かないよう、マジックテープが張られているのもアイデアです。
防塵マスクや伝言カードも入っている
日産「車載用防災キット」
日産自動車の「車載用防災キット」(7700円)は、ポケットティッシュにポンチョ、伝言カード&ペン、ハンディトイレ、カイロ、ポンチョ付きトイレ、防塵マスク、グローブ、ホイッスル、そして7年保存可能なクッキーが各1個づつ入っているセット。独り用に近い装備なので、乗員数にあわせて用意しておくのがいいでしょう。
Hondaは1~3人用の防災キットを用意
災害キットのラインアップがもっとも充実しているのがHonda。「防災安心キット」は1人用(7920円)、2人用(1万1800円)、3人用(1万5480円)と3種類ラインアップする充実ぶりです。家族構成にあわせて用意できるのがうれしいところです。
中には、ホイッスル、ペン、伝言カード、簡易ライトを各1個に加え、使い捨てトイレ(2種)、ポンチョ、ポケットティッシュ、カイロ、グローブ、マスク、クッキー、飲料水を人数分同梱しています。クッキーと水は賞味期限7年で、暑い車内でも保存できる工夫がなされているそうです。
使い捨てトイレは、全身を覆うポンチョも用意されていました。これなら外でも大丈夫ですね。
さらに生理用品なども含めた「女性用防災セット」(4950円)も9月より販売開始です。これは使い捨てトイレのほか、ショーツ、ソックス、生理用ナプキンなどのアイテム7点をオシャレな箱に収納したもの。これらは避難所で手に入りづらいものですので、用意しておくといいでしょう。
また、近年の災害では「停電」が大きな問題となっています。スマートフォンを始めとする電子機器が使えないのは困ります。トヨタのヤリスや三菱のアウトランダーPHEVなど、家庭用商用電源が取り出せるクルマも増えてきましたが、その数はまだわずか。クルマを発電機として家庭用商用電源を取り出せるのが、Hondaの蓄電機「リペイドE500」です。
リペイドE500は家庭用コンセント、もしくは車のアクセサリーソケットによる約6時間の充電で、300Wの電気が約1時間、500Wの場合は約35分間取り出せます。よってスマートフォンなら約20回、ノートPCなら約4回の充電ができます。もちろん電気湯沸し器をはじめとする家電も使えます。
運転中に道路が冠水するなど、ドアを開けてクルマから出られないことも考えられます。その場合は窓を割って出るしかありません。ホンダアクセスが販売するスマートレスキュー(6050円)は、非常時の緊急脱出・救出に役立つコンパクトなツールです。
スマートレスキューは、シートベルトカッター部と自動ポンチ部のツーピース構成。コンパクトなので、シートレールやバイザーなど、手の届きやすいところにポンチ式なので、弱い力や水の中でもしっかり割ることができます。実際に試しましたが、たたきつけることなく、ガラスを粉砕することができました。
万が一、は考えたくはありませんが、こういった災害グッズはあるとないでは大違いです。ぜひ用意してはいかがでしょう。