Standard Cognition、米国のサークルK店舗にレジ無しチェックアウトを提供
STANDARD COGNITION, CORP.
約1万4,500店舗のコンビニエンスストアを世界的に展開するカナダのアリマンタシォン・クシュタール社と提携
既存の小売店舗に迅速かつ簡単に導入が可能なAI(人工知能)を基盤としたレジ無しチェックアウトシステムを提供するStandard Cognition(スタンダード・コグニション、本社:カリフォルニア州サンフランシスコ、CEO:ジョーダン・フィッシャー、https://www.standard.ai/ 、以下スタンダード)は現地時間8月11日(火)、グローバルの企業を対象とした収益ランキング『フォーチュン・グローバル500』にランクインし、「サークルK」など世界中で約1万4,500店舗のコンビニエンスストアを展開するAlimentation Couche-Tard(アリマンタシォン・クシュタール、本社:カナダモントリオール州ラヴァル、CEO:ブライアン・ハンナッシュ、https://corpo.couche-tard.com/en/、以下クシュタール)が、スタンダードのレジ無しチェックアウトシステムを試験的に導入することを発表しました。
両社は、米アリゾナ州フェニックスにあるサークルKの店舗にスタンダードのシステムを導入する予定で、AI技術を使ったレジ無しチェックアウトシステムを既存のコンビニエンスストアに導入する世界初の事例となります。今後、他のサークルK店舗にも順次展開していく方針です。
サークルKでは以前から、「フリクションレス(手間がかからない)体験」を買い物客に提供することを優先課題のひとつとしてきました。今回のスタンダードとの提携により、迅速かつコスト効率の高い方法で既存の店舗にシステムを導入が可能となりました。システムが導入される店舗では、買い物客は、スマートフォンアプリ、キオスクでの現金またはクレジットカード/デビットカードによる支払い、従来通りのレジでの決済の中から、支払い方法を選ぶだけで買い物することができるようになります。
サークルKは、既存システムとスタンダードのレジ無しチェックアウトシステムを統合することで、現在の店舗レイアウトや設備をはじめ、照明、既存の在庫管理、補充プロセスなどの連携を図ります。また、天井に設置されたカメラやAIおよびマシンビジョンといったスタンダードの独自技術を利用することで、棚に設置するセンサーや生体認証を使用することなく、買い物客と商品を正確に関連付けることができるようになります。これにより、買い物客は、商品をスキャンしたり、レジを待つ列に並んだりする必要なく、店に入り、ほしい商品を手に取り、そのまま出るだけで支払いを完了することが可能となります。
クシュタールのグローバル・デジタル・イノベーション部門の責任者であるマグナス・タグストローム(Magnus Tägtström)氏は、「レジ無しチェックアウトは、お客様の日常生活を少しでも楽にするために必要なイノベーションであり、私たちにとっては優先課題のひとつでした。関連市場を徹底的に調査した結果、既存のシステムと統合でき、かつ既存の店舗に導入することが可能であるスタンダードとの連携に大きなメリットがあると考えました。導入の際に商品を移動させたり、棚を入れ替えたり、新しい店舗を建設する必要が全くない点も魅力的です。スタンダードと提携し、世界中に展開している数々の店舗でレジ無しチェックアウトシステムを試すことができることを大変嬉しく思います」と語っています。
スタンダードの共同創立者でCEOのジョーダン・フィッシャー(Jordan Fisher)は、「コンビニエンスストアは、レジ無しチェックアウトシステムをいち早く導入する、最初の主要な市場になると確信しています。米国だけでも15万店以上のコンビニエンスストアが存在し、スタンダードにとっては重要な市場となっています。サークルKは、世界的にも有数のコンビニエンスストアチェーンです。今回のパートナーシップは、今後、我々が大手小売企業との提携をさらに進めていくうえで、当社の技術の重要な実証の機会となるでしょう」と述べています。
さらにスタンダードは、今まで培ってきた知見や洞察力を活用して、衝動買いによる商品販売に関する情報とレジ無しチェックアウトの技術の融合についての専門知識も提供していきます。サークルKが業務の効率化、顧客満足度、財務の最適化をバランスよく実現するために、ユーザー体験の設計も支援していきます。
■ Alimentation Couche-Tard(クシュタール)について < https://corpo.couche-tard.com/en/ >
クシュタールは、カナダに拠点を置くコンビニエンスストア業界をリードする企業です。米国では、独立系コンビニエンスストア事業者としても直営店舗数においても、最大手です。また、ヨーロッパでは、北欧諸国(ノルウェー、スウェーデン、デンマーク)、バルト三国(エストニア、ラトビア、リトアニア)、アイルランドにおいて、コンビニエンスストアおよび道路運送車両の燃料小売におけるリーダーであり、ポーランドにおいても存在感を示しています。
また、その他15の国や地域(カンボジア、エジプト、グアム、グアテマラ、ホンジュラス、香港、インドネシア、ジャマイカ、マカオ、メキシコ、モンゴル、ニュージーランド、サウジアラビア、アラブ首長国連邦、ベトナム)においても、ライセンス契約に基づき、約2,350店舗のサークルKが運営されており、全世界での総数は1万4,500店舗近くに達しています。
■ Standard Cognition(スタンダード)について < https://www.standard.ai/ >
スタンダードは、サンフランシスコで初めてレジ無しの店舗をオープンした、レジ無しチェックアウトシステム業界において先駆的なスタートアップのひとつです。米ビジネス誌Fast Companyから「世界で最も革新的な企業50社」に選ばれており、アメリカをはじめとする世界の小売企業と提携しています。これまでに、CRV、Initialized Capital、EQT Ventures、Y Combinatorなどの著名な投資企業から8600万ドルの資金を調達しています。