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Windows Info 第236回

Windows 10とスマホを連携する「スマホ同期」が確実に改良されている

2020年08月09日 10時00分更新

文● 塩田紳二 編集● ASCII

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Windows 10上でAndroidアプリが動かしているように見える!?
現時点ではGalaxyシリーズの一部機種でのみ利用可能

 スマホ同期アプリには、Galaxyシリーズの一部でスマホの画面をPCに表示する「スマートフォンの画面」機能が利用できる。簡単に言えば、リモートデスクトップのスマートフォン版のようなものだ。

 ただし、利用できるのはAndroid 9以降のGalaxyシリーズの一部機種に限られる。なお、最近のGalaxyシリーズには、Windows Linkが標準で組み込まれており、「設定」から直接Windows Linkのオン/オフなどの設定が可能。このWindows Linkが標準で組み込まれている端末において「スマートフォンの画面」機能が利用できる。

 「アプリ」機能は、この「スマートフォンの画面」機能を強化したもので、スマートフォン側にインストールしているアプリのアイコンが表示され、これをクリックすると、Windows 10側にウィンドウが開いて、その中でアプリが起動する。

「アプリ」機能は、スマートフォンにインストールされたアプリのアイコンが表示され、これを選択すると、Androidアプリの画面を表示する。また、Androidアプリはタスクバーやスタートメニューにアイコン登録が可能でそこから直接起動できる

 これを使うと、一見してWindows上でAndroidアプリが起動したようにも見えるが、実際にはスマートフォンの画面を表示しているだけだ。それでも従来の「スマートフォンの画面」は、単なる「リモートデスクトップ」という感じで、操作をゼロからやらねばならなかったのに対し、「アプリ」機能ではアプリを直接指定して起動でき、さらにAndroidアプリをスタートメニューやタスクバーにピン留めできるので、1クリックで起動できるという点で利便性は高い。

 IoTやデバイス制御系のアプリには、スマートフォン向けにしか用意されていないものも少なくないため、PCからこうしたアプリが使えるようになるのはありがたいところだが、現時点でGalaxyシリーズの一部にしか対応していないというのでは利用できるユーザーも限られる。マイクロソフトとサムスンとの間の契約などが絡んでいるのかもしれないが、できればもっと多くの機種で利用できるようにしてほしいところだ。

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