ラズパイの安定稼働やスリープ動作、死活監視を可能とする「slee-Pi」をリニューアル
メカトラックス株式会社
ボタン電池でRTCバックアップ、外部入出力端子標準搭載、電源電圧(2系統)監視など機能追加
メカトラックス(福岡市)は、ラズベリーパイ用電源管理/死活監視モジュールslee-Pi(スリーピー)の新機種「slee-Pi3」の販売を本日(8/3)から開始しました。製品組込等で豊富な実績を持つslee-Piシリーズの仕様を踏襲しつつ、顧客からの要望が多かった諸機能を追加しています。
業務用ラズベリーパイ周辺機器の製造・販売を手がけるメカトラックス株式会社は、ラズベリーパイ用電源管理/死活監視モジュールの最新機種「slee-Pi3」(税別14,800円)の販売を開始しました。
slee-Pi(スリーピー)は、全世界で累計3000万台以上が販売されているシングルボードコンピュータ、Raspberry Pi(ラズベリーパイ、以下ラズパイ)専用に開発された電源管理/死活監視モジュールです。電力供給強化によるラズパイ本体の安定稼働に加え、間欠動作(定時電源ON/OFF)や死活監視機能等を実現、これらを容易に設定可能なユーティリティソフトウエアも提供しており、プロトタイピングだけでなく製品組込み等様々なビジネス用途で導入されています。
slee-Pi(スリーピー) https://mechatrax.com/products/slee-pi/
また、4G(LTE)通信機能を備えつつ、slee-Piによる間欠動作で小型・軽量化を実現した太陽光パネル稼働のラズパイ屋外稼働キット「Pi-field」も河川監視など屋外モニタリング分野で豊富な導入実績を有しています。
Pi-field(パイフィールド) https://mechatrax.com/products/pi-field/
slee-Piシリーズは2015年の販売開始以来、多くの製品組込み実績を有しますが、新機種である「slee-Pi3」は、これらslee-Piシリーズの基本仕様を踏襲しつつ
4G通信~ADCモジュールなど弊社ラズパイ向け周辺機器等との併用が可能
高効率DC-DC搭載で6~24Vの電源電圧に対応、ラズパイの安定稼働も実現
ボタン電池バックアップのRTCを搭載、時計のずれは月差±10秒以内
ラズパイと外部機器との連携に役立つ外部入出力端子を標準搭載
待機時消費電力は約120μW、電源(2系統)それぞれの電圧監視が可能
といった特長を有します。これらのうち、「slee-Pi3」で新たに追加された機能は以下のとおりです。
【ボタン電池でバックアップされたRTC(Real Time Clock)搭載】
これまでのslee-Piシリーズ(slee-Pi、slee-Pi2、slee-Pi2 Plus)にもRTCバックアップ用のキャパシタが搭載されていましたが、数時間程度の基板差替え作業等を想定したものでした。「slee-Pi3」ではボタン電池(CR2032)を標準搭載し、電源が無い状態でも約2年間の時刻保持が可能となります。
※電源が供給されている状態では、ボタン電池の電力消費はありません。
【外部入出力端子を標準搭載】
ラズベリーパイとセンサ等外部機器との連携、例えば、「スイッチやセンサからの値を受けてラズパイを起動/シャットダウンさせたい」、「任意のタイミングでラズパイからリレーなど外部機器をON/OFFしたい」等が外部入出力端子経由で可能となります。これまでslee-Pi2 Plusにだけ搭載されていたこの外部入出力端子を「slee-Pi3」から標準搭載しています。
【電源電圧(2系統)それぞれの電圧計測を実現】
これまでのslee-Piシリーズでは、2系統の電源入力のうち高い方の電圧計測しかできませんでした。「slee-Pi3」では2系統それぞれの電圧計測が可能となり、より柔軟な電源状況のモニタリングが可能となります。例えば、ACアダプタからのDC12V(系統1に接続)をメイン電源、非常時のサブ電源としてDC9V電池(系統2に接続)とした場合、メイン電源で稼働しつつ、経年劣化によるサブ電源の電圧降下に対してアラート等発生させるアプリケーションの構築も可能となります。
「slee-Pi3」での主な新機能は以上ですが、メカトラックスは、今回の「slee-Pi3」発売を契機に、今後もより幅広いユーザー様に向けて弊社のラズパイ用周辺機器をご利用頂く環境を整備し、IoT/M2Mを始めとする情報通信市場の活性化と情報化社会の進展に貢献してまいります。