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さとうなおきの「週刊アジュール」 第136回

次世代のAzure Stack HCIがプレビューに

「Inspire 2020」で発表されたAzureアップデート

2020年08月03日 08時00分更新

文● 佐藤直生 編集● 大塚/TECH.ASCII.jp

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Azure Application Gateway:URL書き換え、リスナーのワイルドカードホスト名

 Azure Application Gatewayは、SSLオフロード、セッションアフィニティ、 WAF(ウェブアプリケーションファイアウォール)などの機能を提供するレイヤー7のロードバランサーです。

 Azure Application Gatewayで、URL書き換えリスナーのワイルドカードホスト名がプレビューになりました。

Azure Application Gatewayでの、リスナーのワイルドカードホスト名

Azure Monitor:LogsのAzure Logic Apps/Power Automateコネクタ、AKSの推奨アラート

 Azure Monitorは、Azureにおけるフルスタックの監視サービスです。

 Azure Monitorの一機能であるAzure Monitor Logs(旧称Azure Log Analytics)は、Azureやオンプレミス環境のリソースのログを収集、分析するサービスです。

 Azure Logic Appsは、多数のコネクターを通してビジネスプロセスを自動化するワークフローを開発できる統合プラットフォームサービスです。

 Azure Logic Apps、Power Automate向けのAzure Monitor Logsコネクタが、GA(一般提供)になりました。

Azure Logic Apps向けのAzure Monitor Logsコネクタ

 Azure Monitor for containers(コンテナーに対する Azure Monitor)は、Azure Kubernetes Service (AKS)、Azure Container Instances上のコンテナーを監視する機能です。

 Azure Monitor for Containersで、事前構成済みのメトリックアラートである「推奨アラート」がプレビューになりました。Azure Kubernetes Service (AKS)クラスターで推奨アラートをワンクリックで有効化できます。

Azure Monitor for containersの推奨アラート

Azure Portal:7月のアップデート

 Azure Portalは、ウェブベースのAzureの管理コンソールです。

 Azure Portalで、6月のアップデートに続いて、7月のアップデートがリリースされました。Linux VM作成時のSSHキーペアの自動生成などの新機能があります。

Azure Portalでの、Linux VM作成時のSSHキーペアの自動生成

Azure Kubernetes Service (AKS):containerd、Azure Policy、コントロールプレーンのマネージドIDの持ち込み、AKSマネージドAzure AD統合

 Azure Kubernetes Service (AKS)は、マネージドKubernetesサービスです。

 Azure Kubernetes Service (AKS)で、コンテナーランタイムとして、これまでサポートされていたMobyに加えて、containerdのサポートがパブリックプレビューになりました。

containerd

 Azure Policyは、Azureリソースにさまざまなルールとアクションを適用するポリシーの作成、割り当て、管理のためのサービスです。

 Azure Policyで、Azure Kubernetes Service (AKS)クラスターのポッドを保護するためのポリシーが、プレビューになりました。特権コンテナーの実行の禁止、ホスト名前空間の共有使用の禁止といったポリシーがあります。

 Azure Kubernetes Service (AKS)で、コントロールプレーンのマネージドIDの持ち込みがプレビューになりました。Azure Kubernetes Service (AKS)がAzure Load Balanncer、パブリックIPアドレスなどのAzureリソースを作成する際に、このIDが使われます。

 Azure Active Directory(Azure AD)は、ID/アクセス管理機能を提供するサービスです。

 Azure Kubernetes Service (AKS)で、AKSマネージドAzure Active Directory統合がGAになりました。これによって、Azure Kubernetes Service (AKS)でAzure Active Directoryを統合する際のエクスペリエンスが簡素化されます。

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