空冷クーラーでも12コアのRyzen 9 3900Xが安定動作!? BTOカスタマイズで水冷に強化も可能
第3世代Ryzen&RTX 2060でバランスいいコスパが魅力のゲーミングPC「G-Master Spear X570A II」の実力や冷却性能をチェック
2020年07月10日 13時00分更新
ゲーミング性能を定番ベンチでチェック
GeForce RTX 2060ならフルHDで快適、WQHDでも遊べる!
以前は4コアを超える多コアCPUだとゲーミング性能が低くなるということもあったが、今ではそういったデメリットはほとんどなく、快適にプレー可能。とはいえ、マルチスレッドに対応したゲームであっても実際のCPU負荷はそれほど高くならず、CPU性能が一定以上あれば、ゲーミング性能はほぼ変わらなくなってしまっている。
では、多コアCPUはゲームで意味がないかといえばそうでもなく、例えば、配信用に「OBS (Open Broadcaster Software)」を使用してもCPU性能に余裕があり、ゲームへの影響が少ないといったメリットがある。ゲーム単体での性能は変わらなくても、利用環境全体を見れば快適になるわけだ。
CPUの影響が小さいならば、ゲーミング性能を大きく左右する要素は何かといわれれば、それは、グラフィック性能となる。G-Master Spear X570A IIの強みは、このグラフィック性能の決め手になるビデオカードを自由に選べること。下はGeForce GTX 1650から、上はGeForce RTX 2080Ti、果てはTitan RTX Graphics Cardまで、幅広く用意されている。もちろん、AMD派の人にうれしいRADEONシリーズも選択可能だ。
今回はMSIの「GeForce RTX 2060 AERO ITX 6G OC」が搭載されていたので、このビデオカードがベンチマークソフトでどのくらいのスコアとなるのかをチェックしていこう。
早速だがベンチ結果を見ていこう。使用したのは軽量ゲーム用として定番の「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ ベンチマーク」(FFXIVベンチ)と、重量ゲーム用として定番の「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク」(FFXVベンチ)の2つ。それぞれ画質はプリセットで最高となる「最高品質」「高品質」とし、表示はフルスクリーンにした。解像度は1920×1080ドット(フルHD)と、2560×1440ドット(WQHD)の2通りで試している。
FFXIVベンチは軽量ゲームというだけあって、解像度に限らず結果は「非常に快適」というもの。このクラスのゲームであれば、GeForce RTX 2060にとって余裕があるものとなっていた。続いてFFXVベンチを見てみよう。
FFXVベンチは重量級となるため、FFXIVベンチと比べ全体的に評価が低くなる。フルHDでは「快適」という評価になっているが、多少フレームレートが落ちるシーンが出てきそうだ。WQHDではさらにスコアが下がり、評価は「やや快適」に。FFXVでこれだけの数値が出れば、最新ゲームでも快適にプレイできるが、高解像度で遊ぶ場合は設定をいじる必要があるかもしれない。
水冷クーラーへのステップアップもできる豊富なBTOメニューが魅力
サイコムのBTOパソコンは、標準の堅実な構成と、自由にカスタマイズできるBTOメニューの豊富さが魅力。単純なスペックアップだけでなく、メーカーや型番指定でパーツが選べるため、CPUクーラーを水冷にしたい、SSDにこだわりたい、マザーボードを変更したい、ビデオカードを変えたい、電源を変えたいなど、自作PCに近いこだわりができる。
選んだパーツはプロがしっかりと組み上げ、保証まで付くので、自分で組み立てるのは不安だという人にもありがたい。Ryzenシリーズに興味があり、こだわりのBTOパソコンがほしいと考えている人は、G-Master Spear X570A IIをチェックしてみてはいかがだろうか。