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厚労省提供の新型コロナ接触確認アプリが登場 Android/iOS向け

2020年06月19日 14時20分更新

文● ASCII

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 厚労省は新型コロナウイルス感染症対策として、スマホ向けの「接触確認アプリ」の試行版(プレビュー版)を今日19日15時頃から配信することを発表した。iOS 13.5以上、Android 6.0以上で動作する。App Store/Google Playでダウンロード可能になる予定。

近接情報を端末内でのみ管理するなどプライバシー重視
グーグル/アップルの協業による仕組みを活用して開発

 この「接触確認アプリ」は、陽性者が近づいてきたときに「ブブー」と警告するようなものではないので、勘違いしない必要がある。

 「接触確認アプリ」をインストールしたスマホは、Bluetooth機能を用いて、他のスマホと近づいたときに、ランダムな識別子を交換して記録。誰かと1メートル以内、15分以上の接触した可能性を検知する。その際に電話番号や位置情報といった個人が特定される情報は記録されず、誰とどこで接触したのがわからないようプライバシーが確保されている(その情報は14日経過後に自動的に無効になる)。

グーグルとアップルが協業で用意したプライバシー重視の仕組みが採用されている

 PCR陽性であることが判明した場合は、ユーザー自らの意思によって、アプリに電話番号やメールアドレスを登録すると(保健所から通知された処理番号が必要)、その陽性者に近接した可能性のあるスマホ上で通知が表示される。アプリ上への症状の入力や専用コールセンターへの電話が促され、症状に応じた病院への予約と受診、相談センターなどが案内される。これにより、保健所などのサポートを早く受けることができ、感染拡大の防止につながることが期待されると厚労省では説明している。

陽性者が自らそのことを登録する必要がある

その陽性者に近接した可能性があるユーザーのスマホ上で通知が表示。対応方法などが表示される

 今回の「接触確認アプリ」はグーグルとアップルの協業により、生み出されたフレームワークを活用。アプリでは個人情報や位置情報を取得せず、ユーザー間で近接した情報はランダムな識別子で端末内にのみ記録され、サーバーでは管理しないなど、プライバシーを配慮した方式を用いている。同種の仕組みを採用した国としては、日本のほかにはドイツ、スイス、ラトビア、デンマーク、ポーランドなどがあるとしている。

誰かと近接した情報は基本的には自分の端末内にのみ保存されるのが特徴

 公開から1ヵ月間は試行版(プレビュー版)として提供される。アプリの利用に名前や電話番号といった個人情報の入力は必要とせず、アプリを削除することですべての記録を削除できる。

 さらに詳しい情報は、厚生省の該当ページをチェックしていただきたい(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/cocoa_00138.html)。

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