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佐々木喜洋のポータブルオーディオトレンド 第27回

Androidの低遅延化の歴史を振り返る

Androidは「音声の遅延」が長く課題だった、最新のAnrdoid 11の動向は?

2020年06月15日 13時00分更新

文● 佐々木喜洋 編集●ASCII

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●現在

 そして現在はどうかというと、ほぼiOSに匹敵するレベルにまで、Androidのレイテンシーは改善されている。下記のAndroid公式・ソースページにあるオーディオレイテンシー計測結果表で各世代のレイテンシーの測定値を見ることができる。

入力(マイク)が、出力(スピーカー)されるまでのタイムラグを計測している。

 表をみるとAndroid 6搭載の「Nexus 5X」以降では18msという数値で、レイテンシーの改善はないように見える。これにはいくつか理由が考えられる。まず、18msという値は上記のプロフェッショナル・オーディオの条件を満たすものであること。そして、Android 8当時(2017年ごろ)の対抗するiOSのレイテンシーも20ms程度でほぼ互角になったためである。

Nexus 5X

 また、この表ではグーグルの純正モデル(Nexus、Pixelシリーズ)のみが記載されているが、サムスン端末もレイテンシーは優秀である。これはハードウェアの差もさることながら、ソフトウェアの違いも関係する。例えば、前回書いたミキサー部分(AudioFlinger)の効率も、大きくレイテンシーの短縮に関係するので、(同じく前回書いた)サムスン提供のプロフェッショナルSDKの効果もあると思われる。

 こうしてAndroidのレイテンシーは大きく向上したが、対するアップル(iPad OS)側も、最新のApple Pencil対応版では、9msに向上している。また、音楽・動画ともにストリーミングの市場要求が高まっているため、さらにこの分野での改良は続いていくことになるだろう。

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