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佐々木喜洋のポータブルオーディオトレンド 第27回

Androidの低遅延化の歴史を振り返る

Androidは「音声の遅延」が長く課題だった、最新のAnrdoid 11の動向は?

2020年06月15日 13時00分更新

文● 佐々木喜洋 編集●ASCII

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Androidにおける「レイテンシー向上」の歴史と現状

●Android 4.1(2012年)

 Androidのオーディオ強化の過程を振り返る。ひとつめの転機はAndroid 4.1であった。2012年の「Android 4.1」(Jelly Bean)では、USBデジタル出力への対応が発表されているが、同時に低レイテンシー化についてのアナウンスがあった。

 Android 4.1では、Android 4.0までは100ms台とあまり良くなかったレイテンシーを向上させる改良に着手した。10ms台を目標にし、さらに低いところを狙っていたが、これは4.1では終了せず、次のバージョン以降も継続していくことが表明された。

●Android 6.0(2015年)

 ふたつめの転機は、Android 6.0である。2015年の「Android 6.0」(Marshmallow)において、オーディオ周りの機能が変更されることはなかったが、レイテンシーの大きな向上があった。前バージョンであるAndroid 5.1では32msだったレイテンシーが、Android 6.0で大きく改良され、Android 4.1がターゲットにしていた10ms台に削減したのだ。

 そして、Android 6.0の「Android互換性ガイド」(CDD:Compatibility Difinition Document)ではプロフェッショナル・オーディオの項目が追加されて、そのために満たすべきレイテンシーが定義された。

 下記リンク先にある「Android 6.0 CDD」の5.10項にその記述がある。

 ここでは一般的なレイテンシーの目標値は100ms以下と定義されているが、プロフェッショナル・オーディオの項ではさらに20ms以下が必須で、可能であれば10ms以下と定めている。つまりこのタイミングで、AndroidはiOSに近づくような改良がなされ、DTM分野などもターゲットに据えたわけだ。

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