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XperiaからWALKMANまで! ソニー好きのソニー製品徹底レビュー 第55回

Xperia 1 IIは前モデルの不満点を着実につぶした正常進化モデルだ!

2020年05月15日 00時00分更新

文● ジャイアン鈴木 編集● ASCII

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 ソニーモバイルのフラッグシップスマートフォン「Xperia 1 II」がドコモとauから5月下旬以降に発売されます。今回、発売前にグローバル版を借用したので、前モデル「Xperia 1」との違いを中心にファーストインプレッションをお届けいたします。

「Xperia 1 II」ドコモ版12万3552円、au版13万3600円

 Xperia 1 IIはソニーモバイルコミュニケーションズのフラッグシップ端末。もちろんこの時期に発売されるので5G通信に対応。ちなみに製品名に5Gを入れていないのは、ドコモ、au、ソフトバンクの全端末中で本製品だけ。こだわりでしょうか? うっかりでしょうか?

今回借用したのはグローバル版です。そのため背面にはSONYとXPERIAのロゴしか入っていません

 基本スペックは着実に進化。Xperia 1がSnapdragon 855/メモリー6GB/ストレージ64GBでしたが、Xperia 1 IIがSnapdragon 865 5G/メモリー8GB/ストレージ128GBにグレードアップされています。このなかで一番うれしいのはストレージの増量ですね。

 カメラについては全カメラが約1220万画素と画素数を揃えている点は変わりありませんが、名門ブランド「ZEISS Lens」(ツァイスレンズ)が採用されています。また、標準カメラは1/1.7型大判センサーが採用され、Xperia 1比で約1.5倍の高感度撮影性能を実現したとのこと。人間だけではなく動物の瞳にも対応したリアルタイムAF機能も見逃せないポイントです。とくにペットの写真を撮る人には最適の機能といえます。

 一方で、標準カメラがF値1.6からF値1.7へと暗くなっていますが、言うまでもなくF値だけが画質を決めるわけではありません。トータルバランスを考慮して、カメラレンズを再設計したのだと思われます。

上から超広角(16mm/約1220万画素/F値2.2)、望遠(70mm/約1220万画素/F値2.4)、標準カメラ(24mm/約1220万画素/F値1.7)を搭載。そして望遠と標準の間には「3D iToFセンサー」が内蔵されています

 ソフトウェア的な進化点で注目したいのが「Photography Pro」の搭載。ソニーのαシリーズから継承したUIによって、ミラーレス一眼カメラに近いマニュアル撮影が楽しめます。もちろんセンサーやレンズの性能が段違いなので、Xperia 1 IIでαシリーズと同等の画質を得られるわけではありませんが、マニュアル撮影のテクニックを学ぶのには大変役立つと思います。

「Photography Pro」でマニュアル撮影をマスターしておけば、αシリーズを購入したときにスムーズに使いこなせるはずです

 このほかにもWi-Fi 6(11ax)対応による通信機能の高速化、バッテリーを3200mAhから4000mAhに増量、ワイヤレス充電に対応、3.5mmイヤフォンジャックの復活と、大幅な進化を遂げたXperia 1 II。一刻も早く発売されることに期待したい一台です。

3.5mmイヤフォンジャック復活により、こだわりの有線イヤフォン、ヘッドフォンを変換ケーブルなしに利用可能。3.5mmイヤフォンジャック非搭載スマホを作っている全メーカーが見習うべき英断です!

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