このスマホ、ホントに買い? 話題のスマホ徹底レビュー 第187回
iPhone SE(第2世代)レビュー
スマホの機能はこれでいい! 新iPhone SEの完成度の高さ
2020年05月02日 12時00分更新
ついに登場した第2世代の「iPhone SE」。iPhone 8の筐体をベースに、SoCにはA13 Bionicを搭載し、シングルカメラながら使い勝手を整えている。久しぶりのTouch ID対応機種ということにも注目だ。同機を数日間使ったので、本稿ではそのインプレッションをお届けする。
大前提として、iPhone SEの最大の魅力はやはりその価格にある。ハイエンドモデルでは10万円越えも珍しくなくなったスマホ市場において、割安なiOS端末としての選択肢は魅力的だ。一括払いの場合は、大手キャリアよりもApple Storeで購入する方が安い。64GBモデルならば税込5万円弱で入手可能できる。
ただし、64GBは長期運用には適していない容量だと思うので、AndroidユーザーがサブのiPhoneとして購入するような場合でなければ、最低でも128GBを選んでおいた方が無難だろう。
大手キャリアの端末購入補助を利用する場合には、一定期間後の返却を想定することにはなるが、より価格を抑えられる。128GBでも実質3万円台前半で2年間利用可能だ。
Wi-Fi 6にも対応しているし、5G対応のiPhoneが普及し、5Gネットワークの整備が進むまでの繋ぎとしても良い候補かもしれない。
いま4.7型は小ぶりだが、割り切れば問題なし
前述の通り、iPhone SEは2世代前のiPhone 8の筐体をベースにしている。ディスプレーサイズは、4.7型であり、多くのハイエンドモデルが6型を超えてきた最近のトレンドをふまえれば小ぶりだ。
しかし、こうしたサイズ感や、上下のベゼルが太いことが気にならなければ、仕様はなかなか良い。P3の色域にも対応し、TrueTone機能にも対応するので、写真を閲覧するとかなり綺麗に表示されるし、電子書籍や漫画を読むにも色味が自然に整う。
実際に手に持ったサイズ感は、iPhone 8そのままだった。第1世代のSEをまだ使い続けているような人にとっては大きく感じるかもしれないが、iPhone 7あたりを使い続けている人にとっては安定のデザインだ。
側面はアルミフレームで、丸みを帯ている。手触りは良いが、乾燥しているときにはやや滑りやすい。これまで第1世代のSEを使ってきてこうした形状に慣れていない場合には、買い替えの際に保護ケースの購入を勧めておきたい。
そして、久しぶりのホームボタンが搭載されており、「Touch ID」が使えることも大きなポイント。新型コロナの影響で、マスクを装着する機会が多い分、認証を手でできる便利さを改めて感じた。
ちなみに、ホームボタンは物理的なボタンではなく、タプティックエンジンを活用してクリック感を出している。すでにiPhone 7以降をお使いならご存知だろうが、初体験なら驚くかもしれない。
この連載の記事
-
第517回
スマホ
安く買えて普段使いに問題なし! バランスが良いオススメのミドルレンジスマホ3選 -
第516回
スマホ
カメラやAIの性能に違いはあるのか? Xiaomi 14Tと14T Proを使い比べてみた -
第515回
スマホ
日本発売が決定した可変絞りカメラ搭載のハイエンドスマホ「nubia Z70 Ultra」速攻チェック -
第514回
スマホ
2人同時に音楽を楽しめる青春スマホ「nubia Music」に新しい可能性をを見た -
第513回
スマホ
4万円で買えるゲーミングスマホも! コスパに優れたデザインスマホ「realme 13」シリーズがアツイ! -
第513回
スマホ
100倍望遠が実用的なスマホ「vivo X200 Pro」はカメラ性能が変わらず最強だった -
第512回
スマホ
ツァイスカメラ搭載のスマホ「vivo V40」は可変色LEDライトでポートレート撮影も得意 -
第511回
スマホ
価格も性能も妥協したくない人にオススメの王道ハイエンドスマホ3選 -
第510回
スマホ
スマホは高くない! 2万円台で買えるオススメ格安エントリースマホ4選 -
第509回
スマホ
着せ替えスマホ「CMF Phone 1」はカスタマイズが楽しいが実用面での弱点もあり -
第508回
スマホ
たたんでも極薄9.2mm! 世界最薄折りたたみスマホ「HONOR Magic V3」を試す - この連載の一覧へ