アップルが独自に開発する最高性能のチップ「A13 Bionic」を載せた、小型で廉価なスマートフォン「iPhone SE(第2世代)」(以下、iPhone SE)を発売した。同じチップを搭載するiPhone 11シリーズと比較した時に見えてくる違いや、iPhone 8以前の機種から買い換えを検討する際に注目したいポイントなど、iPhone SEの特徴を実機のハンドリングを交えながら解説する。
iPhone SEってどんなスマホ?
iPhone SEはアップルのiPhoneシリーズの中に新しく加わる、スタンダードクラスのスマートフォンだ。2016年に発売されたiPhone SEから同じ名前を継承する第2世代機になる。
4月24日から、アップルのオンラインストアで販売を開始した。価格はストレージ容量が64GBの機種が4万4800円(税別)と、ほかのiPhoneと比べて、段違いに手頃なことでも注目されている。国内大手通信キャリアは5月11日からiPhone SEを発売する予定だが、各社が用意する購入サポートプログラムを利用すれば、何と2万円台から買える場合もある。
iPhone 8やiPhone 7と同じ、約4.7インチの液晶方式のRetina HDディスプレイを搭載する本体はサイズ、質量ともにiPhone 8と同じ。手の大きさが小さめの人も片手で扱いやすいサイズ感は、現在5.8インチ以上のラインナップ構成になっているiPhone 11シリーズと比べた場合に重要な選択のポイントになる。
カラーバリエーションはホワイトとブラック、PRODUCT RED(レッド)の3色。フロントと背面に耐久性の高いクリアガラスを使い、側面にアルミニウムをあしらった本体のデザインや素材はiPhone 8から受け継いだ。
iPhone SEは言うなれば、「iPhone 8の筐体にiPhone 11シリーズの頭脳を載せたスマートフォン」なのだ。最高性能のチップが載っているため、操作感がとてもスムーズで安定している。これから初めてのiPhone、あるいは初めてのスマホを手に入れることを検討している人は、ぜひ選択肢にiPhone SEを加えるべきだ。