■Androidが独占する市場に殴り込み
いま、iPhoneの主力モデルは「手頃」な価格のiPhone 11ですが、それでも約8万円からと、決して安いとはいえない水準でした。これに対して第2世代iPhone SEは税別で4万4800円からという、魅力的な価格をぶつけてきました。
ここにキャリアの割引が加えれば、コスパを売りにするミッドレンジのAndroidスマホに匹敵する「格安」価格になります。型落ちや中古のiPhoneを除けば、この価格帯ではこれまでAndroidスマホしか選択肢がありませんでした。
ミッドレンジのAndroid機では激しいコスパ競争が続いており、2眼以上のカメラや全画面デザインも当たり前になりつつあります。その点、第2世代iPhone SEは前面ベゼルを黒で統一するなど工夫はしているものの、デザインの古さは否めません。
ただ、ミッドレンジのAndroidとは異なるのがプロセッサーです。第2世代のiPhone SEはフラグシップと同じ「A13 Bionic」を搭載しており、最新のiOS体験が期待できます。これまでAndroidしか選択肢のなかった価格帯にiPhoneが殴り込みをかけることで、スマホ市場の勢力図が変わる可能性があります。
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