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セラミックホワイト、天然木採用モデルも登場!

一味違うデザインが魅力的な「HP ENVY x360 13」レビュー

山口優/編集 ASCII

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高性能な第3世代Ryzenプロセッサーを搭載

 「HP ENVY x360 13」にはAMDの第3世代Ryzen 3000シリーズが採用されている。搭載するプロセッサーはモデルによって異なり、ベーシックモデルがRyzen 3 3300U、スタンダードモデルがRyzen 5 3500U、パフォーマンスモデルがRyzen 7 3700Uとなっている。

17 CPUはAMD Ryzen 3 3300Uが搭載されていた

 今回試したのは、そのうちエントリー向けのベーシックモデルで、プロセッサーがAMD Ryzen 3 3300U(2.1GHz/最大3.50GHz)、グラフィックスが統合型のAMD Radeon Vega 6、メモリーが8GB、ストレージが256GBのPCIe NVMe M.2対応SSDという構成になっていた。いったい、どのくらいの性能があるのだろうか。

グラフィックスは統合型のRadeon Vega 6 Graphicsが搭載されている

 そこで、いくつかのベンチマークを実行して性能を測ってみることにした。まず、CINEBENCH R20では、CPUのマルチスレッドが1046ptw、シングルスレッドが257ptwという結果。インテルのCPUで言うと、ちょうどCore i5-8265UとCore i3-8145Uの中間くらいの性能だ。

CINEBENCH R20の結果

 続いてパソコンの総合的な性能をチェックするためPCMark 10を実行したところ、スコアが3332になった。詳細をみると、基本性能を示すEssentialsが6990、ビジネスアプリのパフォーマンスを示すProductivityが5359となっている。快適さの目安となるラインが3000なので、普段使いには十分な性能であることがわかる。クリエイティブアプリのパフォーマンスを示すDigital Content Creationは2681という結果だったが、ちょっとした写真編集ならまったく問題なく作業することが可能だった。

PCMark 10の結果

 次にストレージ性能を見るため、CrystalDiskMarkを実行してみたところ、シーケンシャルリードが3000MB/sを越える結果に。NVMe接続だけあって非常に高速だ。

CrystalDiskMarkの結果

 さらにグラフィックスのパフォーマンスをチェックするため3DMARKを実行してみたところ、ゲーミングノートやミドルレンジPC向けのテスト「Sky Diver」で5477と、Core i5-8265Uに搭載されているインテル UHD グラフィックス 620よりもかなり高めの結果になった。

3DMarkはゲーミングノート向けのテスト「Sky Diver」で5477という結果だった

3DMarkスコア
Time Spy 633
Fire Strike 1726
Night Raid 5448
Sky Diver 5477

 これくらいグラフィックス性能が高いと、ゲームもある程度快適に楽しめるはず。そこでゲーム系のベンチマーク「FINAL FANTASY XIV: 漆黒のヴィランズ ベンチマーク」も試してみた。

「FINAL FANTASY XIV: 漆黒のヴィランズ ベンチマーク」の結果

FINAL FANTASY XIV: 漆黒のヴィランズ ベンチマーク
グラフィック設定 解像度 スコア 評価
標準品質 1920×1080 3059 やや快適
高品質 1920×1080 2188 普通
最高品質 1920×1080 1649 設定変更を推奨

 結果を見てわかるように、FINAL FANTASY XIV: 漆黒のヴィランズくらい負荷の高いゲームでも、標準品質ならそこそこ快適に楽しめる結果になった。

バッテリー駆動時間も十分!

 本製品のバッテリー駆動時間はカタログ値で最大約14時間30分となっているが、実際にはどのくらい持つのだろうか。そこでバッテリーベンチマークソフト「BBench」を使って計測してみた。なお、電源モードは「より良いバッテリー」、画面の明るさは「40%」にし、BBenchは「60秒間隔でのWeb巡回」と「10秒間隔でのキーストローク」にチェックを入れて満充電状態から電源が落ちるまでの時間を計測している。またプリインストールされているユーティリティ「HP Command Center」で、サーマルプロファイルを「HP推奨モード」に設定しておいた。

BBenchniの結果
バッテリー駆動時間 9時間39分

 カタログ値の14時間半には足りないものの、普段使いには十分すぎる駆動時間といえる。

 なお、HP Command Centerのサーマルプロファイルには、「HP推奨モード」のほかにも、パフォーマンスを抑えてファンの音を低減する「静音モード」や、外部電源接続時にファンの回転速度を上げてパフォーマンスを上げる「パフォーマンスモード」なども用意されている。選択するモードによってファンの音やパフォーマンスはかなり変化するので、利用シーンに合わせてうまく使い分けるのがよさそうだ。

プリインストールされているユーティリティ「HP Command Center」の画面。ファンやCPUパフォーマンスの制御を行える

常に持ち歩きたくなる上質な2in1 PC

 薄型軽量で洗練されたデザインの筐体に充実した基本性能を搭載した「HP ENVY x360 13」。従来からモバイルPCとしての完成度は高かったが、カラバリが増えて選択肢が広がったことで、その魅力はさらにアップしている。直販サイトではナイトフォールブラックとセラミックホワイトモデルが6万9500円~、Wood Editionが8万3500円~(いずれも税抜)と比較的リーズナブルな価格で購入でき、コスパが抜群にいいのも嬉しいところ。洗練されたデザインのノートを探している人や、高性能なモバイルノートPCを探している人には、ぜひ注目してみてほしい製品だ。

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