フルHDの解像度ならほとんどのゲームが快適に遊べる
気になる性能も簡単にチェックしてみよう。ゲーム性能を重視するインテルモデルはCore i5-9600K、CPU性能重視のAMDモデルはRyzen 9 3900Xを搭載したモデルを試用。なお、CPU以外はメモリーが16GBとなっている点が、標準構成とは異なる。
まずはCPU性能から見てみよう。Core i5-9600Kは6コア/6スレッドCPUとなるため、今時のCPUとしてはミドルクラス止まりだが、4コア/8スレッドが主流だった第7世代Core以前と比べるとハイエンド並みの性能となる。久しぶりにPCを買い替える人や、普段、ノートPCしか使っていないという人にとっては、Core i5なのにここまで性能が高いということに驚くだろう。
ゲームでもCPU性能は重要で、多くのタイトルでマルチスレッド対応が進んできている。といっても、そのほとんどが4コア程度のCPUを前提としているだけに、6コアのCore i5で十分どころか、むしろ余裕があるほどだ。
一般的に、ゲームの多くがインテルのCPUに最適化されていることが多いため、コスパ重視のゲーミングPCにおいてCore i5、特に動作クロックの高いCore i5-9600Kを選ぶというのは、賢い選択といえそうだ。
Ryzen 9 3900Xは、12コア/24スレッドというハイスペックPC向けのCPUだ。とくにコア数が性能に大きく影響するCGレンダリング、動画編集、プログラミングといった用途であれば、その性能が大きく役立つ。
スコアーは7000ptsオーバーで、さすがに12コア/24スレッドCPUの実力は高い。ゲーム目的であればここまでのCPU性能はいらないのだが、ゲームの実況配信をやりたい場合なら、このCPU性能の高さが重要となる。特にフルHDの60fpsで高画質配信をしたいとか、複数の映像をリアルタイム合成したいとなるとCPU負荷が一気に高くなるが、Ryzen 9 3900Xほどの実力があれば、ゲームにほとんど影響せず処理できるのがメリットだ。
こういった用途であればRyzen 9 3900Xまでとは言わないが、8コア/16スレッドのRyzen 7シリーズ以上を選んでおきたい。
もうひとつの性能として、簡単なゲーム性能を見てみよう。重ためのゲームベンチとして定番となる「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク」を使い、「高品質、1920×1080、フルスクリーン」の設定で試してみた結果が次の通りだ。
どちらもスコアーは8000前後で「快適」という評価。どちらもフルHDの解像度なら、ほとんどのゲームが快適に遊べるだけの性能があるといえるだろう。
CPU性能では大きな差のあったCore i5-9600KとRyzen 9 3900Xだが、ゲームベンチではわずかであるものの、Core i5-9600Kの方が性能が上という結果になっているのが面白い。
ちなみに解像度をWQHD(2560×1440ドット)に上げると、Core i5-9600Kは5893、Ryzen 9 3900Xは5830となり、スコアーの差が縮まっていた。ここまでくるとビデオカードの負荷がかなり高くなり、CPUの差はなくなるのだろう。なお、評価は「やや快適」というもの。多少ガタつくシーンもありそうだが、十分遊べる範囲といえる。
ゲームだけではなく趣味やテレワークにも活躍
「G-Master Axilus」のポイントをまとめると、ゲーミングPCとして必要十分な性能、冷却性とデザイン性を両立した高級感ある外見、そして10万円台前半から購入できるというコストパフォーマンスの高さが魅力のモデルとなる。
ゲーミングPCは高い性能を持つだけに、動画や写真編集、趣味のプログラミング、テレワーク用の端末などなど、多用途で活躍できるだけのポテンシャルがある。外出が制限され、家でPCに触れる機会が多くなるのであれば、少しでも快適に動作するPCが欲しくなるのは当然だ。
遊び、勉強、趣味、仕事と万能に使えるPCとして、「G-Master Axilus」は誰にでもオススメできる1台だ。
(提供:サイコム)