新設のセンターディスプレーは
スマホとの連動が前提
マイナーチェンジで新たに設けられたセンターディスプレーはApple CarPlayとAndroid Autoに対応しているのですが、Google Mapを使ったところ、高速道路で下りるインターチェンジを指示しない、SA/PAの場所がわからないなど、カーナビとしての機能は不十分で、美環さんの不満が爆発。
「いつもオートバイに乗る時はYahoo!カーナビを使っているんですけれど」ということで、急ぎYahoo!カーナビをインストールする筆者ですが、Yahoo!IDがないと使えずIDを取得していない筆者は面倒になり断念。「スマホナビより、ちゃんとしたナビがいいな」と思う美環さん。もちろんこの画面を取り外せばナビは取り付けられます。
そして「メーターパネルにナビって出ないんですか?」という疑問も。そういったクルマは多くありませんが、採用する車種が少なくないのも事実。視線移動が少ないというメリットがありますので、今後増えてくることでしょう。
フランス車ならではの楽しさと快適さ
運転しはじめると「この車、めっちゃ運転しやすいです!」と笑顔の美環さん。「視界も広く視線が高いのもありますが、自分の行きたい方向に、意のままにクルマが動くという印象がとても強いです。それに小回りがすごく効きますし、ハンドルも軽くもなく重たくなくていいです」「なんか運転していてすごく楽しいという言葉しか出てこないですね! 語れるほど多くクルマを乗っているわけではありませんが、ただただ、このクルマは本当に楽しい!」と屈託ない笑顔の美環さん。
さらに「この前に試乗したアウディA1がしっかり者だとすると、こちらは人生を楽しんでいるという感じかな。楽しければオールOKというか」とも分析。クルマからゲルマン民族とラテン民族の違い、お国柄の違いを感じたられたようです。
乗り心地はフランス車=猫アシ、というイメージとは異なる、やや硬めなもの。それをシートで振動をいなしている、という印象。街での段差でコツコツとした振動はあるものの、振動収束が速いようで、フニャフニャしたものはありません。高速道路での直進安定性も高いものがあります。
トランスミッションがEDCということで変速ショックがあるのでは? という不安はありましたが、これが皆無。CVTと異なり、エンジン音の高鳴りと速度が比例する気持ちよさが味わえます。さらにマニュアルのようなシフト動作もできるので、積極的に車を操れます。これは峠のダウンヒルなどで絶対に楽しい! もちろんマニュアル仕様ならもっと積極的に操れることも。輸入車でMT設定を用意するあたりも、人生を楽しむというフランス車らしいセレクトかもしれません。
この走りの楽しさ、クルマを操っているという感覚は、他のコンパクトカーではなかなか得られないもの。クルマ全体で見ても「飛ばして楽しいクルマ」はありますが「街乗りの交差点を曲がるだけでも楽しい」と思える車種はそう多くなく、トゥインゴはその中で「街乗りがラクで、クイックな反応が抜群に楽しい」と言えるでしょう。さらに「エンジンが動いている」という感覚が後ろから適度に伝わるので、それもまたクルマの楽しさを倍増させてくれます。
「細かいところで『これがあったらいいのに』というのはありますけれど、荷物もちゃんと乗るし、運転していて、とっても楽しいクルマですね。見た目も可愛いので気に入りました」と美環さんのハートをしっかりつかんだルノー・トゥインゴ。
さて、次回はどんなクルマをどのように感じるのでしょうか。
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