発売日前日の『仁王2』完成発表会、俳優・竹中直人さんと朝ドラ女優・波瑠さんも出演

2020年03月11日 23時00分更新

文● 高橋佑司/ASCII

 3月12日、コーエーテクモゲームスから、PlayStation 4(PS4)向けアクションRPG『仁王2』が発売される。

 仁王シリーズはいわゆる「死にゲー」と呼ばれる高難度のアクションゲーム。複数の敵や罠が配置されたダンジョンと、その先に待つ強力なボスに挑む。一瞬も気の抜けない緊迫感あふれるゲームプレイと、トライ&エラーを繰り返して徐々に学習し、ボスを倒したときに味わう達成感などがコアゲーマーを中心に人気を博し、現在アクションRPGでも人気のスタイルになっている。

 そんな中でも本シリーズは、「ダーク戦国アクションRPG」というゲームジャンルの通り、ダークファンタジーらしい重厚な世界観で描かれる戦国時代の日本が舞台。2017年にPS4向けに発売した前作『仁王』は全世界で300万本超のセールスを記録しており、今回はその待望の続編が発売される、という形だ。

 そんな『仁王2』の発売日前日となる3月11日、同社は「『仁王2』完成発表会」を都内で実施。本作で声優として出演している俳優の竹中直人さんと女優の波瑠さんもゲストとして登壇した本発表会の様子をお届けする。

コーエーとテクモの経営統合10周年記念作

 コーエーテクモは、2010年に「信長の野望」などの歴史を題材にした作品を開発してきたコーエーと、「NINJA GAIDEN」などのハードなアクションゲームを開発していたテクモが合併して設立した会社。

 そんな両社の得意とする部分を持ち寄り開発した作品が『仁王』であるといい、その最新作である『仁王2』が、合併から10年の記念すべき年に発売することになる。

 完成発表会では、まず初めにコーエーテクモゲームス代表取締役社長 鯉沼久史氏が登壇し、こうした社の歴史についても触れながら、開会のあいさつを述べた。

コーエーテクモゲームス代表取締役社長 鯉沼久史氏

 その次に登壇したのは、『仁王2』のゼネラルプロデューサーである早矢仕洋介氏と、プロデューサー兼ディレクターの安田文彦氏。

安田文彦氏(左)、早矢仕洋介氏(右)

 両氏からは、ゲームの見どころを紹介。『仁王2』ではダーク和風ファンタジーのテイストは引き継ぐのの、“ダークさ”の象徴として前作よりも「妖怪」にフォーカスした内容になっているとのこと。

 敵となる妖怪はもちろん、プレイヤーが駆使する妖怪の力などについても、大きく進化したものとなっているという。その他、前作と異なる今作のポイントとしては、「キャラクタークリエイトの導入」「オンラインプレイの拡充」などがある。

 前作では「ウィリアム」という主人公のキャラクターが決まっていたが、今作ではキャラクターの容姿などを自分の好みに合わせてカスタマイズできるようになっている。また協力プレイで同行できる人数が、前作の2人から3人に増加。「義刃塚」という非同期型の協力プレイ機能も追加されている。

今作のポイントとなる要素

アクションの強化やオンラインプレイの拡充だけでなく、キャラクタークリエイトが追加されたのは喜ぶファンも多いはず

ゲームのイベントシーンを手掛ける豪華クリエイター陣にも注目だ

 さらに本イベントでは、ゲームのオープニングムービーが初披露。現在はYouTubeでも公開されているので、ぜひチェックしてみてほしい。

竹中直人さんと波瑠さんが登壇
収録時のエピソードを語る

スペシャルゲストの波瑠さん(左)、竹中直人さん(右)

 その後は、いよいよスペシャルゲストとなる、竹中直人さんと波瑠さんが登壇。竹中さんは、ゲーム中で「木下藤吉郎(若年期の豊臣秀吉)」を、波瑠さんはゲームオリジナルキャラクターの「無明」を演じている。

 このセッションでは、ゲストに安田氏も含めたクロストークを実施。まず、ゲスト2人に本作への出演をオファーした理由が安田氏より語られた。

 竹中さんはNHKの大河ドラマ「秀吉」や「軍師官兵衛」、さらに三池崇史監督の「熊本物語」で、これまで3度豊臣秀吉役を演じている。“秀吉といえば”というイメージの強さが、今回4度目の秀吉役を演じる決め手となったそうだ。

 竹中さんは今回のオファーに対しに、「とても光栄なことです。まだ39歳だったころに初めて大河ドラマで秀吉を演じさせていただいて、まさかまたここで藤吉郎を演じることができるとは驚きでした」とコメントした。

竹中さん演じる「藤吉郎」

 波瑠さんの演じる「無明」は、戦国時代で妖怪を狩る女性キャラクターという設定のため、“強さと美しさを兼ね備えた女性”ということで、彼女にオファーしたという。

 波瑠さんは「ゲームの仕事の経験はほとんどなかったので、声を当てる難しさや、演じるうえでゲームの世界観を壊してしまうのではないかという不安もありました。でもいろいろな新しい体験ができ、非常に楽しかったです」と語った。

波瑠さんの演じる「無明」

この記事をシェアしよう

ASCII.jpの最新情報を購読しよう