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TikTokを使うときはセキュリティにも気をつけて

2020年02月28日 09時00分更新

文● せきゅラボ編集部

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公式をよそおったメッセージに注意

 10代の人たちは、SNSを、自らのメッセージを発信するメディアとしても活用している。たとえば、TikTokは、若い層がよく使っているショート動画SNSだ。一時期、YouTubeやTwitterなどへ積極的に広告を展開していたため、「利用してはいないが、広告を見たことはある」という人もいるだろう。ダンスや口パク(リップシンク)動画などが投稿されており、中高生などに高い人気をほこっている。

 不特定多数に対して情報発信しやすいSNSは、現代社会では当たり前の存在になった。TikTokだけでなく、Twitter、YouTube、Instagramなど、「利用していない」人のほうがめずらしいかもしれない。インフルエンサーと呼ばれる存在が、またたく間に有名になる時代。有名人に限らず、一般人から発信視された情報が拡散されることもめずらしくない。今日においては、SNSを利用する層が増えるのは当然の流れといえるかもしれない。

 しかし、若い世代が集まる文化には、それを悪用しようとする人間も出てきてしまうもの。2020年1月には、TikTokにセキュリティ上の欠陥が発見されたと報じられたこともあった(調査結果はTikTokの開発者に報告され、その後、修正されたとしている)。この欠陥を悪用することで、悪意のあるメッセージを、まるで公式から送られてきたように見せかけてユーザーに送信できたという。

 悪意のあるリンクを含んだメッセージを、公式になりすましてユーザーに送信する犯罪は多い。かつてInstagramでも、似たような犯罪が起きていた。メールやメッセージなどで、Instagramの投稿ページによく似たフィッシングページへ案内し、そこからニセのメールフォームに誘導される。ここでログイン情報を送信した場合、Instagramの認証情報を犯罪者が入手することになってしまうわけだ。

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