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TikTokを使うときはセキュリティにも気をつけて

2020年02月28日 09時00分更新

文● せきゅラボ編集部

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セキュリティの基本中の基本は、用心すること

 人気のSNSをねらうサイバー犯罪は多い。気をつけることはなんだろうか。

 まず、セキュリティ ソフトウェアを使用し、デバイスや個人情報をマルウェアの脅威から保護するのは基本。そのうえで、しっかり用心することが第一だ。たとえば、SNSの“公式”からメールやメッセージが送られてきたなら、ほんとうにメールアドレスは正規のものか、サイトにアクセスをうながされた場合はウェブアドレスが正規のものであるかを、よく確認しよう。

 急いでアクションを起こすのではなく、時間を置いてから文面を見直し、連絡先を調べて問い合わせてみるのも有効。また、ネットで同様の事例が発生していないか確認して、「詐欺」として報告が上がっていないか、「迷惑電話」として電話番号がネットに出ていないかを調べてみるのも、有効な場合がある。

 SNSのセキュリティをより強固にしたいのであれば、2要素認証も有効だ。ログインの際に、パスワードでの認証だけではなく、電話番号にショートメッセージ(SMS)などを送り、登録した携帯に認証コードが送信されたり、指紋などの生体認証をさらに実施したりするなど、2種類の要素で認証する仕組みが組み込まれているシステムだ。

 パスワードが知られてしまったとしても、もう一段階の認証なしではログインできなくなるため、より強固なセキュリティとなる。利用しているサービスが2要素認証に対応しているなら、ぜひ設定してほしい。

 また、自分の子供や、親戚などの若い世代が利用する場合には、要注意だ。未成年をねらった、悪意を持った人間がコンタクトを取ろうとしてくる場合もある。かといって、「危険だから使うな」と頭ごなしに伝えるだけでは不十分で、理解も得られないだろう。リスクを話し合い、なにが問題になると思うか、どこまでを公開にするのかを、互いに理解しあうことが大事といえる。

 もちろん、大人の世代にとっても、気をつけなければならないこと。話題のアプリやサービスがあれば、それを狙った攻撃も増える。世界中で多くの人が使っているものは、それだけ犯罪者にとってもターゲットになりやすい。利用する際は、セキュリティ面で用心するに越したことはない。

 サイバー犯罪をおそれすぎるのではなく、セキュリティへの意識を持つことが大事だ。今回は、McAfee Blogの「TikTokに夢中な子供たちを守るために知っておくべきこと」を紹介しよう。(せきゅラボ)

※以下はMcAfee Blogからの転載となります。

TikTokに夢中な子供たちを守るために知っておくべきこと:McAfee Blog

 1日のアクティブユーザーが1億5000万人以上、そして1日に1千4百万件以上のアップロードがあるスマートフォンアプリをご存じでしょうか。あなたはもしかしたらFacebookやInstagram、あるいはSnapchatを思い浮かべるかもしれませんが、それは違います。それは、”TikTok”なのです。この子供たちが夢中になっている動画アプリはとても魅力的ですが、リスクも伴います。

TikTokとは?

 TikTokは無料のショートムービーアプリで、ユーザーはお気に入りの音楽に設定された短い15秒のビデオを作成して共有が可能です。あなたの子供がMusical.lyのファンだった場合は、Musical.lyが昨年閉鎖し、そのユーザー全員をTikTokに移行させたため、TikTokを利用している可能性が高いでしょう。音楽、フィルタ、ステッカーなどの機能や、好きな動画などを集めることができるので、子供たちはこのアプリをとても気に入っており、また、TikTokで有名になりたいと考える子供たちも増えています。

TikTokのプラス面

 このアプリについて、まずポジティブな点を紹介します。それはビデオ作成とピア接続のためのハブであるという点で、Vineアプリの空隙を埋めています。TikTokを利用することで、大声で笑ったり、歌ったり、創造性を高く評価したりすることができるため、多くの若いユーザーがビデオを投稿しています。心温まる、あるいは勇気あふれる宣言や、信じられないほどのアスレチックスタント、そして十代の若者たちの生活の中での陽気でランダムな瞬間まで、あらゆるものを見ることができるでしょう。それはとても楽しいものです。

 もう1つの大きな利点は、アプリがDigital Wellbeingといったアプリ内の使用時間を促すツールを提供し、プライバシー、およびオンラインの安全性を重視していることです。そのリソースタブは、親と子供の両方のためのヒントが充実しています。

注意を払うべき点

 他のソーシャルアプリと同様に、TikTokには、ABCを含むいくつかのニュースによって報告されているように、固有のリスクがあります。

 たとえば、誰でもあなたの子供のビデオを見たり、直接メッセージを送ったり、自分の位置情報にアクセスすることができます。そして、TikTokはユーザーがアプリを使用するために少なくとも13歳でなければならず、18歳未満の誰もが親の承認を得なければならないのですが、アプリを閲覧すれば、すぐに多くの子供たちが実年齢を偽っていることがわかります。子供たちを狙う人々は、未成年者と会話するために、偽のアカウントや多数のアカウントを簡単に作成することもできてしまいます。

 もう一つの危険な点は不適切な内容です。多くのTikTokコンテンツは楽しく無害ですが、露骨な言葉を含むものや、子供たちに見られてはいけないコンテンツを投稿しているユーザーなどもかなり見られます。

 そして、他のソーシャルアプリと同様、公開フォーラムが存在するプラットフォームにはいじめのリスクがあります。TikTokユーザーがビデオを投稿すると、そのコンテンツは即座にパブリックコメントまたは批判の対象となり、いじめに発展する可能性があるのです。

家族を守るために

 WWWを利用してオンラインであること、それは昨今の子供たちにとって生活の多くを占める存在であるため、多くのこの種のアプリは固有の危険因子を持っています。年齢層や子供によって、アプリの使い方は異なります。したがって、アプリについては子供たちがそれぞれのアプリをどのように使用しているかを監視し、子供と会話することをお勧めします。

アプリをダウンロード

 お子様がTikTokを使用している場合は、あなたもアプリをダウンロードしてみることをお勧めします。コミュニティの中を閲覧してください。そしてアプリの内容とその雰囲気を確認してください。あなたの子供が利用するアカウントは適切な対象年齢でしょうか。コメントや会話はポジティブですか?あなたの子供は彼または彼女のフォロワーを知っていますか?あなたの子供は適切に投稿しているでしょうか。

リスクについて話す

 子供と一緒に過ごして、子供がTikTokをどのように使用しているかを観察します。彼らがそれを好きな理由を彼らに聞いてみましょう。創造性と楽しさは奨励しますが、危険なゾーンについてあなたの子供がそれらを避けることができる方法を伝えることを躊躇しないでください。

ダイレクトメッセージを監視

 これは行き過ぎに見えるかもしれませんが、子供への安全上の脅威の多くは、直接届くメッセージにより見えないところで起こります。あなたの子供の年齢(およびあなたの家族の確立されたデジタルに関するルール)に応じて、彼または彼女のアカウントへのアクセスを要求することを検討してください。

アカウント設定を調整

 あなたの子供が知っている人だけが彼または彼女のコンテンツにアクセスして直接メッセージを送ることができるように「プライベート」にアカウント設定をクリックするようにしてください。また、位置情報サービスをオフにして、すべての家族向けの包括的なセキュリティソフトウェアを入手することを検討してください。

 またTikTokでは、最近このようなリスクに対する対策を強化したことを発表しています。ペアレンタルコントロール機能が拡充され、使用制限等が行えるようになっています。

 多くの人々がチェックするTikTokのような話題のプラットフォームは、子供たちのための楽しみであることは間違いありません。彼らは閲覧するだけかもしれませんし、コンテンツ作成者になるかもしれません。あなたの最も身近なツールはまずあなたの子供とオープンなやりとりを続けることです。デジタルライフで何が起こっているのか、どこで過ごしているのか、友達が誰であるのか、そして何が新しいのかについて、子供たちと会話を続けてください。あなたは子供たちから抵抗を受けるかもしれませんが、それはあなたがあなたの家族をオンラインで安全に保つために継続すべきことなのです。

※本ページの内容は、2019年5月25日(US時間)更新の以下のMcAfee Blogの内容です。

原文:Are Your Kids Part of the TikTok App Craze? Here’s What Parents Need to Know

著者:Toni Birdsong

※本記事はアスキーとマカフィーのコラボレーションサイト「せきゅラボ」への掲載用に過去のMcAfee Blogの人気エントリーを編集して紹介する記事です。

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