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単体販売終了のPCケース「COSMOS C700M」が買えるのはSEVENだけ!? コラボモデル販売の経緯とは

2020年02月28日 11時00分更新

文● 宮崎真一 編集● ASCII

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――CPUに3950Xを選んだ理由は何かありますか?

中嶋氏:実は弊社の別の3950X搭載モデルにおいて、BTOでこのケースに変更されるお客様が非常に多いのです。ですので、コア数スレッド数ともにハイエンドな3950Xであれば、COSMOS C700Mと組み合わせることで非常にバランスのいいPCに仕上がると思った次第です。

――Intel製CPUという選択肢は考慮に入れなかったのでしょうか?

西川氏:先ほど少しお話しましたが、360mmサイズのラジエーターに関するお問い合わせがかなりありまして、そういったお客様のほとんどがCPUには3950XやThreadripperを想定していらっしゃるようです。そうした事情もありまして、3950XやThreadripper搭載モデルを中心に採用しています。その中でも弊社では、3950X搭載モデルが非常に好調な売れ行きを見せています。

中嶋氏:「ZEFT GCM9」は、長く使えるPCに仕上がっていることは間違いないと思います。ケースは飽きがこないデザインですし、3950Xもすぐには上位モデルが出るようなことはなく、しばらの間はフラッグシップマシンとして長期間利用できるのではないでしょうか。CPUクーラーも冷却性能にかなり余裕がありますので、常時負荷をかけ続けるような用途でもまったく問題ありません。

――GPUがGTX 2070 SUPERですが、GTX 2080 SUPERにしなかったのはなぜでしょうか? 一見、最高スペックを追求するようなハイエンドPCにおいて、ここだけ不釣り合いのようにも感じます。

西川氏:今回、ビデオカードにはMSIさんの「RTX 2070 SUPER GAMING X TRIO」を採用しています。従来の弊社のモデルですと、ビデオカードのGPUは決まっていますが、カード自体は時期により異なる場合があります。ですが、今回の「ZEFT GCM9」では、カードを指定しています。

 というのも、このRTX 2070 SUPER GAMING X TRIOは、側面にLEDが埋め込まれてARGBにより点灯するのですが、COSMOS C700Mのサイドパネルを通した際にその光が非常に鮮やかに目に映ります。CPUクーラーのLEDとの親和性も高いのかなと感じており、今回はスペックにおいてカードを指定した次第です。

 もちろん、BTOにはRTX 2080 SUPERやRTX 2080 TiもBTOカスタマイズでご選択いただけますので、より高いパフォーマンスが必要であれば、そちらを選んでいただければと思います。

――電源ユニットに今回は定格出力750Wのものを採用していますが、ユーザーさんから1200Wといったもっと大容量のものを求める声はありませんか?

西川氏:1200Wを選ぶお客様は、さすがに多くはないですが、1000Wを選ばれる方は少なからずいらっしゃいます。やはり、キリがいいということも関係しているようです。ですが、この構成であれば750Wが最良のパフォーマンスの出る容量だと判断しました。さらにデバイスを追加したい場合や、ビデオカードを将来的にアップグレードする予定がある場合などは、BTOで大容量のものに変更が可能です。

神崎氏:電源ユニットについては、2~3年前から開発チームを立ち上げ、現在はすべて弊社のオリジナルデザインのものを販売しています。電源ユニットに関しても、工業向け技術を取り入れ、さらに品質の高い製品を提供する予定です。すでに販売されている電源ユニットのV Goldシリーズは、その工業向けの技術を取り入れた高品質な製品に仕上がっていますし、今回採用いただいたMWE Goldシリーズは安定性も良好で、全世界で非常に高い人気を誇る製品になっています。

――かつて御社はARGBにかなり注力していましたが、その取り組みはこのPCでも変わりませんか?

中嶋氏:昔はLEDが“光る”ことが重要で、さまざまなパーツがARGBできらびやかに点灯していました。ですが、最近のトレンドは落ち着いた光り方に移行してきているのではないかと思います。個人的には、今回の「ZEFT GCM9」で、水枕のCoolerMasterさんの六角形デザインの光り方が好きですね。

 かつては、極端に光るか光らないかだったのですが、ARGBの光らせ方の方向性として弊社は、派手過ぎず、一部分が光る落ち着いたモデルも積極的に提案していきたいと考えています。ライトアップにおいては、光るパーツを単に足し算していくだけでなく、どこをあえて光らせないかといった“引き算の美学”も必要なのではと思っています。

 そういった方向性に、このCOSMOS C700Mは合致するケースと言っても過言ではないですし、新しいARGBの形をこのCOSMOS C700Mで見られたんじゃないかと感じています。ただ、ユーザーさんにこうした方向性が浸透するには、もう少し時間が掛かるかなとも思っています。

西川氏:ARGBのパーツの価格は高いのですが、搭載されているものからそれらのパーツを省いていくお客様はあまり多くありません。そこで、弊社としては、標準構成ではARGB対応のパーツは最小限に留め、より多くのパーツを光らせたいという要望については、個々に選択肢を用意することで対応していければと思います。弊社としては、基本構成については、今回の「ZEFT GCM9」のように、ARGBについて落ち着いた雰囲気を提案していきたいですね。

サイドパネルを外したところ。ビデオカードの側面やCPUクーラーなど、ARGBによって光る箇所は限定的だ

前面に設けられたインターフェース部。右上と左上のプッシュボタンによりLEDの光り方を変更可能だ

「ZEFT GCM9」を囲む西川氏(写真左)と中嶋氏(写真中央)、それに神崎氏(写真右)

「ZEFT GCM9」は、ケース自体が22.2kgということもあり、全体では30kgを超える重量になる。価格も40万円台になる見込みで、重量と価格ともにかなりヘビー級であることは間違いない。ただ、COSMOS C700Mのリテール販売向けの出荷が終了しており、今後、流通在庫のみとなっている現状で、入手する方法はBTO PCに限られる。

 そういった状況下において、この「ZEFT GCM9」はハイエンドスペックを誇り、かなり魅力的なPCに仕上がっている。冒頭で述べたように、COSMOS C700Mが欲しいけど自作する時間がないといったユーザーにとって、「ZEFT GCM9」は食指が動く1台であることは間違いない。

 さて、この「ZEFT GCM9」のパフォーマンスはどの程度なのか気になるところだが、後ほどその詳細をお伝えするので楽しみにしてほしい。

(提供:セブンアールジャパン)

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