このページの本文へ

ロードマップでわかる!当世プロセッサー事情 第548回

Ryzen 4000はインテルを圧倒できる性能になる AMD CPUロードマップ

2020年02月03日 12時00分更新

文● 大原雄介(http://www.yusuke-ohara.com/) 編集●北村/ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

Pentium Goldへの対抗として
7nmプロセスのAthlonを2製品投入

 また今回、7nmプロセスを利用したAthlonグレードの製品も2つ投入された。ついにAthlonにもGoldやSilverというグレードが誕生しており、言うまでもなくこれはPentium Goldへの対抗策という位置づけである。

ただSilverに関して言えば、Pentium SilverはTDP 6Wの製品なので、ある意味直接競合はしない。これはむしろCeleron 4000/5000シリーズへの対抗製品という位置づけだろう

 そのAthlon Gold 3150UとPentium Gold 5405Uの比較が下の画像で、性能的に圧倒できるとしている。

けっこう性能差があるが、Pentium Gold 5405UはTurbo Boostもないし、3次キャッシュも2MB(Athlon Gold 3150Uは4MB)なので、この程度の性能差があるのは無理もないところか

 ちなみに現時点では正確な発売日と価格は発表されていない。ただ、Ryzen 7 4800Uに関しては競合のCore i7-1065G7が426ドル、Athlon Gold 3150UについてはPentium Gold 5405Uが161ドルという価格になっており、どちらもこれに近い価格で提供されるのではないかと思われる。

 デスクトップ向けに比べるとやや価格が高めではあるが、これは特にモバイル向けがデスクトップよりややプレミアが載せられているためでもある。今年後半になると、このあたりもまた価格が急速に下落する可能性はあるが。AMDの説明によれば、今年中に100以上の製品がRenoirを搭載して出荷するとのことだった。

これはおそらくモバイルだけで、デスクトップ向けは含まれていないと思われる

カテゴリートップへ

この連載の記事