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価格は3万円台半ばから、ステレオペア再生も可能

本気の音でAmazon Music HDが楽しめる、デノンがWi-Fiスピーカー「DENON HOME 150/250」発表

2020年01月29日 15時00分更新

文● ASCII

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HEOSの搭載で、スマホやAV機器と多彩な連携

 これまでデノンは「HEOS」(ヒーオス)というブランド名で、Wi-Fiスピーカー(HEOSスピーカー)の開発を続けてきた。日本での発売は2017年だが、欧州市場での展開が先行しており、Spotifyや各種インターネットラジオの再生ができるスピーカーの開発にかなり早くから取り組んできたメーカーと言える。

 デノンはその後、このHEOSスピーカー用に開発したネットワーク再生機能を、別の機器でも利用できるようモジュール化し、AVアンプやサウンドバー、そして高級なHi-Fiオーディオにも搭載。様々な製品で、共通した機能が利用できるようにしている。

 そのため、現在“HEOS”というと、HEOSスピーカーというよりも、HEOSモジュールが提供する機能を指すケースが増えている。そこでデノンはHEOSブランドの利用方法を整理。ネットワークスピーカーについては、HEOSの名前は付けず、“DENON HOME”ブランドとして展開することに決定した。

 HEOSモジュールを搭載したAV機器は、スマホアプリで一元管理できるため、複数の機器を選んで同時に再生したり、リビングと寝室で同じ音楽を流すといったマルチルーム再生も可能だ。また、HEOSはアプリをインストールした複数のスマートフォンから操作ができるため、人が集まる場所でそれぞれが持ち寄った音楽を一緒に聞いて楽しむこともカンタンだ。マルチルーム機能で、機器と機器をつなぐだけではなく、居合わせた人々がそれぞれの好きな音楽を共有して楽しむ。人と人をつなぐ機器であるのも大きな特徴だろう。

 搭載製品はデノンブランドだけでもすでに23モデルを数える。マランツなどグループ企業の製品を含むとさらにその数は増す。

HEOSモジュール搭載製品の一部

 音楽ストリーミングサービスは右肩上がりで利用者数が増えている。1月22日(米国時間)には、Amazon Musicの利用者数が全世界で5500万人に達したという発表があり、日本国内のAmazon Music Unlimited利用者は2019年だけで50%以上増加した。

 加えて、昨年後半には国内でも、ロスレス/ハイレゾストリーミングサービスが本格的にスタート。特に「Amazon Music HD」の存在感は大きい。邦楽のカタログ数も多く、これらの楽曲を高音質に聴きたいと考える需要が高まるとデノンでは考えている。

 DENON HOMEは、HEOSスピーカーの後継製品として、Hi-Fi手法で磨き上げた実在感を持ったサウンドのスピーカーでありつつ、様々なストリーミングサービスを楽しめる利便性の高さを両立した。確かに音はよく、ストリーミングを手軽かつ高音質に楽しみたいという人にとって、なかなか魅力的な選択肢になりそうだ。

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