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一覧できるグラフでざっくり性能差を把握しよう

GTX 1650からRTX 2080 TiまでASUS製ビデオカードで10製品比較

2020年01月24日 18時30分更新

文● ジサトライッペイ 編集●ASCII

提供: ASUS

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3DMarkとFF14ベンチマークで比較

 検証はド定番の「3DMark」と「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ ベンチマーク」(以下、FF14ベンチマーク)で行なった。早速、3DMarkの結果から見てみよう。テストは「Fire Strike」、「Fire Strike Extreme」、「Fire Strike Ultra」、「Time Spy」、「Time Spy Extreme」、「Port Royal」の6パターンを各3回ずつ計測し、その平均を掲載している。

 なお、GTX 16シリーズでもDXR(レイトレーシング)対応のPort Royalを検証しているが、RTコア非搭載のためかスコアーのバラつきが大きかった。そのため、あくまで参考程度に留めておいてほしい。

3DMarkの「Fire Strike」と「Fire Strike Extreme」、「Fire Strike Ultra」のスコアー

 まずはFire Strike系の結果だが、順当にGPUの序列通りになっているのはさておき、注目してほしいのはGTX 1660 Ti搭載モデルとGTX 1660 SUPER搭載モデルが微差にとどまっている点だ。こちらはテクニカルライター加藤勝明(KTU)氏のGTX 1660 SUPERレビュー記事の時も、本来格上のはずのGTX 1660 Tiに対して、GTX 1660 SUPERがかなり近い性能であることをお伝えしたが、今回の検証ではほぼ追いついてしまっているところがおもしろい。

 これはTUF Gamingシリーズ内でもGTX 1660 SUPERはトリプルファン仕様でデフォルトの動作クロックが高いTUF 3モデルを使用したためだと思われる。GTX 1660 SUPERはGTX 1660 TiよりもCUDAコア数が少ないものの、ビデオメモリーまわりの仕様が豪華なため、アプリによってはこのような結果になるという一例だ。

3DMarkの「Time Spy」と「Time Spy Extreme」、「Port Royal」のスコアー

 Time Spy系の結果でも、やはりGTX 1660 TiとGTX 1660 SUPERの性能がほど近い点に目がいく。実売価格ではGTX 1660 Ti搭載モデルの「TUF-GTX1660TI-O6G-GAMING」が3万7700円前後であるのに対し、GTX 1660 SUPER搭載モデルの「TUF 3-GTX1660S-O6G-GAMING」は3万2100円前後と5000円以上安い。この価格差なら正直、GTX 1660 SUPERを選んだほうがお得度は高いように思える。

 一方で、Port Royalの結果に目を向けてみると、RTX 20シリーズとGTX 16シリーズの超えられない壁に気付くだろう。RTコアのないGTX 16シリーズでもGTX 1660以上のGPUならテスト自体は実行できたが、RTX 20シリーズのエントリーGPUであるRTX 2060に3倍以上の差をつけられている。GTX 1650 SUPER以下においては、テストが途中で落ちてスコアーが取れなかった。やはりレイトレーシング対応ゲームを遊ぶことを想定するなら、RTX 2060から考えるのが無難だろう。

 続いては、FF14ベンチマークに移ろう。画質は「最高品質」に固定し、フルスクリーンモードでフルHD(1920×1080ドット)、WQHD(2560×1440ドット)、4K(3840×2160ドット)の3パターンを計測。3回平均のスコアーとフレームレートを掲載する。

FF14ベンチマークのスコアー

 FF14ベンチマークは7000スコアー以上から「非常に快適」という最高評価になる。その基準で考えれば、RTX 2060 SUPER以上は4Kでも高画質プレイできる実力があるとわかった。とは言え、下から2番手のGTX 1650 SUPERでもWQHDまでなら「非常に快適」評価なので、GeForceとの相性は依然抜群なタイトルなのは確かだ。もちろん、フルHDなら最下位のGTX 1650でも十分快適だろう。

 そして、FF14ベンチマークでは3DMarkよりも露骨にGTX 1660 SUPERのビデオメモリーの優位性が現われたのか、GTX 1660 SUPERがGTX 1660 Tiを若干超え、下剋上している点も見逃せない。もちろん、この傾向はほかのゲームではまた逆転したりするので、あくまでFF14ベンチマークではこうなるというふうに思っていただきたいが、FF14プレーヤーなら覚えておいて損はない結果だろう。

 そして、GTX 1650 SUPERがGTX 1660に比肩している点にも注目してほしい。実売価格はGTX 1650 SUPER搭載モデルの「TUF-GTX1650S-O4G-GAMING」が2万2800円前後、GTX 1660搭載モデルの「TUF-GTX1660-O6G-GAMING」が2万6200円前後と考えると、前者のほうがお得に見えてくる。また、GTX 1650搭載モデル「TUF-GTX1650-O4G-GAMING」になると、グッと性能は引き離されるものの1万8100円前後と価格もだいぶお手頃になるので、FF14をフルHDで遊ぶマシンと割り切るのであればこちらもオススメだ。

FF14ベンチマークのフレームレート

 レポート出力によるフレームレートの結果もおもしろい。FF14はMMORPGなので、正直平均60fpsもあれば十分快適に遊べるゲームなのだが、そのラインはWQHDならGTX 1660 SUPERから上になり、4KならRTX 2080 SUPERから上と条件が厳しくなるが、フルHDならGTX 1650から大丈夫だ。ちなみに、最小フレームレートに関してはベンチマーク自体にどうしても一瞬グッと下がる厳しめのシーンがあるのでそこまで気にしなくてもいいだろう。

 以上で、ASUS製GeForce搭載ビデオカードの検証は終了となる。最新GPUラッシュとなった2019年に比べて今年はまだ動きがないNVIDIAだが、つまりこれでTuring世代はひと通り揃ったのだろうと思う。というわけで、そろそろ腰を据えてビデオカードの買い替えを考えてみてはいかがだろう。本稿の性能差一覧が購入の参考になれば幸いだ。

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