このページの本文へ

高機能ストレージ「Drobo」でデジタルライフをアップデート 第5回

増え続けるHDDにノー!

複数HDDに分散したデータを「Drobo 5C」にまとめて快適に

2020年01月22日 11時00分更新

文● 山口優 編集●金子/ASCII.jp

提供: プリンストン

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

HDDの増設や交換が簡単

 Drobo 5Cが最大64TBの容量に対応しているといっても、はじめからその容量分のHDDを用意しておく必要はない。最初は最低限2台の3.5インチHDDがあればOK(2.5インチHDDやSSDも3.5インチ変換アダプタを使えば利用可能)。

 HDDはメーカーや容量が異なっても問題ないので、手元に2台以上の空きディスクがあるなら、それを装着してしまえばいい。わざわざ新しいHDDを買ってこなくても、すぐに使い始められるのが便利だ。

Drobo 5Cは最低限2台のHDDがあれば利用できる

 もちろん、その場合は装着したHDD分の容量までしかデータを保存できない。しかし空き容量が足りなくなってきたら新しいHDDを増設するだけで簡単に容量アップを図ることができるので心配いらない。

 しかも増設は、本体稼働時にディスクスロットにHDDを差し込むだけと簡単。取り付けにドライバーなどの工具は一切不要だし、わざわざ本体の電源を落とす必要もない。そしてHDDを取り付けるとすぐに認識して最適化し、利用可能なデータ保存領域を増やしてくれる。

容量が不足すると空きディスクスロットの横に黄色か赤色のLEDが点灯するので、そこに新しいHDDを差し込むと簡単に容量アップを図ることができる

 取り付けたHDDの交換も同様に簡単。ディスクスロットの左脇にあるグレーのレバーを押して古いHDDを抜き、代わりに新しいHDDを差し込むだけでいい。Droboはデータ復元に必要な情報を複数のHDDに分散して記録するようになっているため、HDDを交換するとそれを利用して自動的にデータを復旧してくれる。そのため自分で古いHDDから新しいHDDにデータを移す必要はない。

 HDDの増設や交換をした場合でも、PC上でDrobo 5C全体がひとつのドライブとして認識されることに変わりはない。新しいHDDが別のドライブとしてマウントされることはないので、データの一元管理がとてもしやすいのだ。

HDDが故障した際のデータ保護も万全!

 最近のHDDはひと昔前に比べると故障しにくくなっているが、長期にわたって利用していると可動パーツの劣化などで壊れることはある。そんな場合でもDroboならデータが失われることはない。

 前述の通り、Droboはデータ復元に必要な情報を複数のHDDに分散して記録する(データを冗長化する)ようになっているため、いずれか1台のHDDが故障してもそれまでに保存してきたデータは保護される。故障したHDDを抜いて代わりに新しいHDDを差し込むだけで自動的にデータは復旧されるので安心だ。

障害が起きたHDDを取り外して新しいHDDを追加すると、LEDが緑と黄色に点滅し、自動的にデータの復旧が行われる

 ちなみに、DroboにはWindowsとMac向けにグラフィカルで使い勝手に優れた専用管理ツール「Drobo Dashboard」が用意されている。初心者でもDroboの導入や運用が簡単に行える優れものだが、その設定項目のひとつに「デュアルディスク冗長化」モードがある。

グラフィカルで使い勝手に優れた専用管理ツール「Drobo Dashboard」の画面。3台以上のHDDを装着している場合は、「デュアルディスク冗長化」モードを利用できる

 3台以上のHDDを装着している場合は、この「デュアルディスク冗長化」モードを有効にすることで最大2台のHDDに同時に障害が生じた場合でもデータを復旧できるようになる。2台同時に故障するのは滅多にないことではあるが、まったくないとも言い切れないので、万全を期す場合はぜひ活用してみてほしい。

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

ピックアップ