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T教授の「戦略的衝動買い」 第564回

メカエンジニアが気迫で作ったアルミ削り出しボールペン「MechaSEA」を衝動買い

2020年01月17日 12時00分更新

文● T教授、撮影●T教授、編集●ASCII

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芯の交換には多少面倒だが、付属の小さな専用六角レンチを使用する

精密な六角レンチを使った芯交換も楽しい

 さて冒頭にリフィルは、フィッシャー製の交換芯と同じだとお伝えした。メカ大好きの筆者には芯交換も楽しいイベントのひとつだが、純粋に文房具ファンの読者の中には、実際のリフィル交換は面倒だと感じる人もいるだろう。

メカシーを芯先の方から見ると先端部分のグリップは4個のボルトで本体胴部に固定されている

 メカシーのセットには、芯交換のための小さく精密な六角レンチが1本同梱されている。このレンチを使って4本のグリップボルトを取り外すことで、メカシーの先端の3分の1ほどのパーツであるグリップを本体から分離できる。

精度高く取り付けられた4個のボルトを専用六角レンチでゆっくりと取り去

 取り外すと、中から完全密封されたフィッシャー製の「PRESSURIZED REFILL」(加圧補充芯)が出てくる。当初メカシーに入っているのは、Fine(細字)用のリフィルだ。しかし、ボールペンの芯に関して、日常的にMedium(中字)やBold(太字)のブルーを使用している筆者は早速Amazon.co.jpに中字のターコイズを注文した。

先端のグリップ部分を取り外すと、内部からフィッシャー製ボールペン芯、長さ調整プラスティックゲタ、スプリングが出てくる

 内部にガスを充填し、内圧を大きく設定したフィッシャーのPRESSURIZED REFILLは同社の「スペースペン」に採用され、水の中でも厳寒の地でも、宇宙でも使えることが話題になり、米国のNASAのお土産として一世風靡したボールペンだ。最近では国内でもスペースペンの入手は簡単になったが、それまでは米国出張のお土産文具の代表でもあった。

フィッシャーは歴史あるNASAにも採用された「スペースペン」で有名な米国の筆記具メーカーだ。筆者の愛用している安価なスペースペン(右)と夜中に寝床で思いついた最高のアイデアを忘れない内に書き留めるNITENOTE(左)。付属のフィッシャーのスペースペンを引き抜くと、LEDライトが筆記面を明るく照らしてくれる(販売終了品)

側面に大きくFISHER SPACEPENと描かれているガス入り完全密封型の交換芯、内部の圧でインキを押し出す、気象状況などの環境に左右されないスーパー筆記具だ

メカシーに最初に付属するのは画数の多い漢字などを筆記するのに向いたFine(細字)。メカシーの長さにアジャストするために専用の白いゲタが付属する

 メカシーはスペースペンより少し長い本体長なので、PRESSURIZED REFILLに長さ拡張調整用の白い円筒形のプラスティック製ゲタをはかせたスタイルで使用されている。

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