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T教授の「戦略的衝動買い」 第564回

メカエンジニアが気迫で作ったアルミ削り出しボールペン「MechaSEA」を衝動買い

2020年01月17日 12時00分更新

文● T教授、撮影●T教授、編集●ASCII

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MechaSEAは、兵庫県加西市の荒木エフマシンが気迫で創った、アルミ削り出しのボールペンだ。クラフトマン哲学とメカ製品の精度と、こだわりには極めて強い思い入れがあるようだ。筆者は昨年末、忘年会の開始時間まで暇をつぶしに行った代官山 蔦屋書店の文具売り場で初めて見て、製品から溢れ出るその気迫と精度にヤラレテしまって、脊髄反射衝動買いをしてしまった逸品だ

 昨年末、年内最後の忘年会に代官山ヒルサイドテラスのレストランに向かった。ちょっと早く着きすぎたのとやけに寒いので、久しぶりにレストランのお向かいにある蔦屋書店に入って時間を潰した。最近は、デザイン系や昭和家電、ガジェット関係以外では「紙の本」を買う機会がまったくなくなってしまったので、オーディオとステーショナリー売り場を30分ほど徘徊した。

 都内のあちこちで、頻繁に文具は見ているので、それほど心を動かされる商品はなかったが、たったひとつだけ、やけに気になった商品があった。その時は商品名がよく読み取れなかったが「MechaSEA」(以下、メカシー)と名づけられたアルミ削り出しのボールペンだった。

 素っ気ない外観のパッケージに、同じく素っ気なく貼り付けられていたシールの小さな文字を見ると、なんと兵庫県加西市の「荒木エフマシン株式会社」というところで造られているらしい。筆者も元祖関西人なので少し親しみを覚えて、早速お店の人に言って商品を見せてもらった。

素っ気ない紙のパッケージから登場するメカシー専用のアルミ削り出し専用ケース。冷たいずっしりした量感はただモノではない感じが……

アルミ削り出しケースの側面を見て驚いた。殆んど吸着しているといった表現がピッタリだ。開ける時には「ピュッ」閉める時に「パチン」と音がして完全密着状態となる

 素っ気ない紙のパッケージから登場した、メカシーを収納しているケースにまず驚いた。かなりの技術で精密に創られた、ワンコが好きそうなボーン(骨)形状だ。ケースは上下に、分割するようだった。精度の高さゆえ極めて密着したケースを両手の指先で持って引き離すように開けたら、その時「ピュッ」という空気が飛ぶような音がして開いた。

専用ケースにギリギリ収まっているメカシーボールペン

 そして中身のメカシーを見た段階で、脳まで判断を仰がない「脊髄反射衝動買い」の兆候を感じた。親指の腹でクランクノブを180度回転させることによって、リフィルを押し出す仕組みまでは操作させてもらったが、今秋に限って、店頭でメカシーそのもので何かを筆記するということは一切しなかった。

 昔から何度も使ってよく知っているフィッシャー製のリフィルを使っていることだけはお店の人から聞いたので、もうそれで必要十分だった。最後に、ボールペンのケースを閉めるべく、上下に分かれたアルミのケースを重ねてみたが、キチンと閉まらない。しかし、アルミケースの上下に軽く指先で力を加えてみると、今度は「パチン」という小さな音がして完璧にケースは閉じた。元通りの密封状態だ。

 もはや躊躇は不要だ、速攻で指先はクレジットカードに伸びて支払いを済ませて、忘年会に向かった。

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