電力データや各種センサーからの情報で高齢者の身体的機能や認知機能の低下を見守り
AIと電力データで「フレイル」を発見、三重県にて 介護予防に向けた地域の見守り実証実験
2020年01月10日 17時30分更新
ネコリコは1月10日、 AIと電力データを用いた「フレイル」検知に関する実証実験を三重県東員町において実施すると発表した。
ネコリコと日本データサイエンス研究所(JDSC)、東京大学大学院情報学環 越塚登研究室が共同で行なう実証実験で、「東京大学と三重県との連携・協力に関する協定」に基づき、1月21日設立予定の「東大・三重連携 介護予防に向けたAI・データ活用研究会」、東京大学高齢社会総合研究機構、三重県、東員町が参画して進める。
フレイルとは健康な状態と要介護状態の中間に位置し、身体的機能や認知機能の低下が見られる状態。適切な治療や予防を行なうことで要介護状態に進まずにすむ可能性があることから、フレイルの早期発見は重要だが、独居の高齢者が拡大するなかで全ての高齢者に対しフレイル発見を漏れなく行なうことが困難なのが課題とされている。
実証実験ではAIが電力データなどの各種データからフレイルの簡易判定を行なう技術の検証を行なうもので、およそ30世帯の単身・高齢者世帯に協力を募り、家庭にスマートメーターとの通信用ゲートウェイ機器と市販のセンサー(モーション、 CO2など)を設置してデータを収集する。