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自分に合うおすすめの学習法は? 英語学校の選び方【前編】

日本人の英語学習スタイルは時代とともに変化、その始まりから最新の学習法までを解説

2020年01月17日 18時00分更新

文● 中山 智

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英語塾と英会話スクールではスタイルも大きく違う

 大人向けの英会話については、「単純に日常会話のレベルから、日本でも公用語を英語にする企業が出てきており、TOEICやTOEFLなど検定のための英語学習を提供するスクールが増えてきている。実際、職種によっては検定が何点以上とスコアを求める会社も多い」という。

 また子ども向けと大きく違うのが、学習に費やす時間にある。「子ども向けは受験や進学というタイミングがあり、基本的には年に1回のためスケジュールは決まってきます。一方、大人向けは検定が年に数回あり、受験のタイミングや目標スコアが自分で決められる。大人向けの方が、自分で期間を調整しやすい」わけだ。

 そのため「子ども向けの場合は、英語を1から教えるのに対し、大人向けはある程度、英語教育を受けていることが前提となっている」と、教え方も根本から違うという。子ども向け、特に小学生低学年の場合は英語を体験することをメインにしており、講師も外国人の場合もあれば日本人の場合もある。

 大人向けの場合は検定でスコアを取るのが目的のため、コミュニケーションというよりは、読み書きなどに重点をおいたカリキュラムになっている。これは子ども向けでも英検などを目的としている場合は同じとのこと。

短期集中型のコーチング式は最新のニーズに合わせたスタイル

 ここ数年で注目を集めている短期集中型のコーチング式の英語スクールについて、山田氏は「これも登場は5年くらい前、企業の公用語を英語にといった時期と連動していて、社会的なニーズが高まっている」としている。「現状としては今までと同じく長期間でというところもあれば、コンサルティングをして短期間でと、教え方としてはまだ固まっていない」とも指摘。ただし、人それぞれ目的や通い方など変わってくるので、柔軟に対応できるようにあえて固めていないという側面もあるようだ。

 山田氏は「いわゆる英語塾なら受験や検定といった節目を設定しやすいが、短期集中型のコーチング式のジムスタイルは、節目をどこに置くかがポイントとなる。受講する側が節目や目的がはっきりとしていれば、短期集中型のコーチング式は効果があるのでは」とのこと。

 戦後からスタートした英語学習塾や英会話スクールは、時代のニーズとともに教え方も変わってきている。短期集中型のコーチング式はそのなかでも新しい学習スタイルというわけだ。


 後編では最新の学習スタイルである短期集中型のコーチング式について紹介していく。

山田 未知之(やまだ・みちゆき)
株式会社私塾界 代表取締役
『月刊私塾界』発行人 兼 編集長


1977年、埼玉県生まれ。2005年、教育サービス業界専門誌『月刊私塾界』(毎月5,000部発行)を発行する株式会社私塾界(全国私塾情報センター)に入社。2008年、取締役に就任。2010年、同社創業者である父・山田雄司が急逝し、副社長に就任。2012年10月より現職。教育サービスのあり方や業界への想い深く、全国約2,000社におよぶ学習塾のサポート役として、月刊誌の発行を通して経営情報の提供をするほか、各地で研修・セミナーを実施している。また、2015年8月には、文部科学省と経済産業省が中心となって立ち上げた「日本型教育の海外展開官民協働プラットフォーム」のインド政府との意見交換会に参加し、日本において公教育を補完する学習塾について紹介した。


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