年末に向け、日本HPが新しいプレミアムノートを市場投入した。12月4日には東京・銀座のバーニーズ ニューヨーク銀座本店で新製品発表会も開催。年明けの1月7日からは同店舗内で、展示スペースを用意する計画だ。
12月からの新機種は「Spectre x360 13」「ENVY x360 13 Wood Edition」「ENVY x360 15 Wood Edition」の3シリーズ。現在の日本HPを象徴するもので、新しい質感を取り入れた製品となっている(関連記事)。
日本HPはここ数年、個人向けPCでも躍進を続けている。その原動力になっているのが優れたデザインだ。世界的に見ると、Z世代などと呼ばれる22歳未満の層が、スマホからPCに回帰しつつ傾向があり、その大きな理由として、パソコンの持つクリエイティブ性能の高さに再び注目が集まっているのだという。
クリエイティブの意味が変わってきている
ここでいうクリエイティブ性能は、必ずしもプロに向けたものではない。例えば、Instagramに写真をアップしたり、YouTubeに動画をアップする際に、ちょっとした編集を加えるといったものが含まれる。スマホは日常の特別なシーンをクリップするのに便利だが、これをSNSで共有する際には、少し気の利いた加工を施したいものだ。その際には、画面の小さなスマホよりもパソコンの大画面のほうが作業がしやすいし、かつてに比べればこういった作業も驚くほど簡単になっている。
当然、そういった美意識の強い層が選ぶPCは、武骨なものよりは質感が高く、デザイン性に優れたものになる。日本HPの個人向けPCのラインで、こういったニーズにうまく合うのは、SpectreやENVYといったブランドだ。
発表会の壇上で、米国から来日した、HP パーソナルシステムズ デザイン部門 グローバル責任者のステイシー・ウルフ氏は「消費者の興味を喚起し、ほかと差別化する上でデザインが重要であると改めて説き、HPは将来のビジョンを込めたデザインを提案している」と話した。将来のデザインについては様々な選択肢があるが、数年先のPCのデザインがどうあるべきかを考え、それを現代に持ってくることが目標だという。