仕事で使えるビジネス版LINEである「LINE WORKS」(ワークスモバイルジャパン)の連載では、アカウント作成の基本からビジネスシーンでの活用術、便利なTipsなどを紹介していく予定。第10回はフリープランと有償プランについて整理しておこう。(2023年10月5日の仕様変更に対応)
フリープランと有償プランの違いは人数と容量、管理機能
LINE WORKSは無料でも利用できるフリープランを含めて、3つの料金プランがある。仕事で使うのであれば、最適なプランを選びたいところだ。結論から言うと、違いは対応人数、共有ストレージの容量、そして管理機能の有無だ。
まずは人数について。フリーは30人までで、有償プランは制限なし。これはもう利用する従業員数で考えればいい。30人以上で利用するなら、最初から有償プランを検討しよう。
続いて、共有ストレージだが、フリープランは最大5GBで容量追加ができない。画像を扱っていると、すぐに足りなくなってしまうかもしれない。有償プランだと、スタンダードプランが1TB、アドバンストプランが100TBとなる。仕事で使うファイルをたくさん保存するなら有償プランを利用することになるだろう。価格は、1ユーザー・月当たり(年払いの場合)、スタンダードプランが450円、アドバンストプランが800円となる。
また、フリープランで利用できないのが、サポート窓口。充実したヘルプページが用意されているものの、電話やメールで問い合わせたいということもあるだろう。有償プランではSLA(サービスレベル合意)も提供される。これは、LINE WORKSが月の99.99%以上の時間稼働することを約束するもの。もし、サーバーエラーが起きた場合、その稼働率によって補償されるのだ。
機能に関してはフリープランでもほとんど使えるが、有償プランだと制限が解放される機能もある。音声/ビデオ通話や画面共有、LINEユーザーとのトークは、フリープランは1対1のみ可能となっているが、有償プランだと複数人で利用できる。3人以上でビデオ会議するというのであれば、有償プランが必要だ。詳細は関連記事(LINE WORKSのフリープランと有償プランの違い 導入支援3000社の凌芸舎に聞いた)も参照して欲しい。
IT部門が管理したいのであれば有償プランは必須
IT部門がユーザーや機能を管理したいのであれば、有償プランは必須だ。フリープランはほとんどの管理機能に制限がかけられており、基本的なことはできるが、ちょっと凝った設定が使えないのだ。また、フリープランだと広告が表示されることがあるが、有償版だと表示されない。
その点、有償プランなら、たとえばパスワードに特殊文字を使ったり、パスコードロックを使えるようになる。また、また、監査ログもフリープランの場合、検索できるのは2週間まででダウンロードができない。何かトラブルがあったときにチェックはできるが、出力できないのは困ってしまう。その点、有償プランなら6ヶ月まで検索でき、ダウンロードもできる。ビジネスで本格的に使うなら、有償プランも検討したい。
有償プランでもトライアルはできる
LINE WORKSの場合、フリープランでも一通りのことはできる。スモールチームの初めてのビジネスチャットや情報共有であれば、問題なく使えることだろう。有償プランの導入は、高度な機能が必要かどうか、で判断すればよい。シャドーITの対策をするとか、ストレージの容量を気にせず使いたいというなら、迷わず有償プラン。フリープランなら月額450円(年払いの場合)と安いのでお勧め。
有償プランでも1アカウントから契約できる。フリーランスやコンサルタント、士業といった人たちが利用することもある。取引先に言われてアカウントを作ったが、便利すぎてフリーから有償プランにアップグレードする人もいるそうだ。
さらに上位のベーシックプランやプレミアムプランだと、利用できるサービスが増える。フリーやライトプランで利用できる「トーク」「カレンダー」「ホーム」「アドレス帳」「アンケート」に加えて、「メール」「Drive」「カレンダー(タスク管理)」も使えるようになるのだ。これらの機能については別の回で詳しく紹介する予定だ。
ちなみに、有償プランのトライアルも可能だ。フリープランではなく、有償プランの機能を実際に使って、導入やアップグレードをしたいという方にお勧め。こちらは、LINE WORKSの販売パートナーもしくは導入相談窓口に相談してみよう。無償トライアルを提供してくれる。LINE WORKSのパートナーはこちら(https://line-works.com/partner/sales-partner/)から確認できる。
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