1本でも2本でも、さらに天吊りやサラウンドスピーカーとしても
TS-A200asでは、右側のスピーカーにDACやアンプを内蔵している。ここからLANケーブルをスピーカーケーブル代わりにして、左のスピーカーを駆動する仕組みだ。実際に流れるのはアナログの信号となる。LANケーブルはツィストペア構造でノイズに強いことに加え、差し違えなどもしにくい。また、ケーブルの抜き差しでステレオ利用か、モノラル利用かを認識できるため、採用しているそうだ。
USB DAC部分はハイレゾ対応。アンプとDACにはTI製チップを採用し、最大192kHz/24bitのPCM信号、最大5.6MHzのDSD信号に対応する。
デジタル入力端子としては、角形の光デジタル入力端子(TOS-LINK)も持つが、こちらは96kHz/24bitまでの対応となる。ほかに、3.5mmのアナログ入力やBluetooth接続などにも対応する。アンプ部は最大18W+18W出力に対応。
TS-A200シリーズは机の上に置いて利用する方法のほか、逆向きにして天吊りにすることも想定している。指向性の広さが特徴なので、天吊りの一本利用でも部屋全体に音が広がる。また、サラウンドシステムのリアスピーカーに使うといった用途にも適している。パッシブタイプのTS-A200sは、バナナプラグにも対応したスピーカー端子も持っており、AVアンプなどとの接続もしやすい。また、底面には三脚穴が付いているので、ブラケットを介して壁面設置したり、三脚やスタンドに置いて利用することも可能だ。
TS-200Aシリーズは、1本単位で購入できるので、ニアフィールド再生に関わらず、自由度高く使える点も魅力になっている。