オオアサ電子は、「Egretta」(エグレッタ)ブランドのスピーカー新製品として、Wi-Fi、AirPlayに対応したハイレゾネットワークスピーカー「AR43」を6月上旬から発売する。また、360度ナチュラルサウンドスピーカー「TS550」および「TS500」を、6月上旬に発売することもあわせて発表した。
AR43の価格はオープンプライスで、店頭想定価格は6万円前後の見込み。また、TS550の店頭想定価格は7万9800円、パッシブスピーカーのTS500の価格は6万4890円。いずれの製品も発売日にあわせて、ヨドバシカメラやエディオンなどの主要量販店店頭での展示を開始する予定。
ハイレゾネットワークスピーカー「AR43」
AR43は、iPhoneやiPad、Android端末などに収録している音楽を、AirPlayなどを通じて再生するバスレス方式のオールインワンスピーカー。
7cmのコーン型スピーカーを2基搭載。高音質のハイレゾ音源を再生することが可能で、音声実用最大出力は20Wとなっている。
スピーカーグリルには、鏡面仕様を採用。前面には、湖面に波紋が広がるようなグラデーションを思わせるようなデザインが特徴的だ。
外形寸法は430mm×82mm×85mm。入力端子として、光デジタル音声丸型ジャックも搭載している。
360度ナチャラルサウンドスピーカー
「TS550」「TS500」
TS550およびTS500は、円形型のデザインを採用した無指向型スピーカー。多重共鳴管方式を用い、360度のすべての方向へ平面特性波を出すことができることから360度ナチャラルサウンドスピーカーと命名。設置する位置にも自由度が生まれ、高い臨場感を再現できるのが特徴だという。
家庭での利用のほか、360度に向けて音を流すことができるメリットを生かして、店舗などにも設置できるとしている。
独特ともいえる円形のデザインを採用しているのに加え、上部には赤外線リモコンを収納。スピーカーにあわせて円形にデザインされた小型リモコンを使用して操作することができる。
スピーカー筐体内部にアンプを内蔵したアクティブスピーカーのTS550は、最大出力が10W+10W。8cmフェーズプラグ付竹繊維コンポジットコーンを採用。光デジタル(TOSLINK)を1系統搭載しているほか、アナログRCA を1系統、USB Audio Class 1.0を1系統搭載している。
ユーザーや販売店の要望にあわせて、カラーバリエーション展開も検討しているという。
オオアサ電子は、1983年に設立した広島県北広島に本社を置く企業で、社名のオオアサは、本社所在地の大朝(旧・大朝町)に由来する。
LED素子製造からスタートした同社の現在の主力事業は、液晶表示装置および小型電源、バックライト装置、ハイエンドオーディオ部品の製造などで、液晶表示関連では、自動車のインパネやスマートフォンの表示部向けなどとして供給。現在約120人の社員が在籍している。
昨今では、超高周波音の音を音楽とともに流し、自動車運転時の居眠り防止システムに応用する技術の開発で協力するといった実績もある。
2011年夏から、初の自社ブランドEgrettaによる製品展開を開始。第1号製品として、無指向性バスレフタワー型スピーカー「TS1000」、インテグレーテッドプリメインアンプ「TA1000」、指向性シーリングスピーカー「CS1000」をラインアップ。「MADE IN JAPAN」の製品として投入した。
TS1000は、26万2500円という価格を設定していたため、オーディオ中級者以上が対象となっており、これまでの販売実績は100台強。主に広島県内を対象に販売促進活動を行っていたため、広島県内の購入者が圧倒的に多いという。
Egrettaブランドのスピーカーとしては第2弾とる今回のAR43、TS550およびTS500の発売によって、Egrettaブランド製品の販売ターゲットを、初級オーディオユーザーにまで拡大。さらに、販路を全国規模に広げて展開していくことになる。
同社では、AR43で年間3000台、TS550およびTS500で年間5000台の販売を見込んでいる。