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徳島県 阿南高専の学園祭にLINE WORKSが導入

2019年12月17日 15時20分更新

文● ASCII

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 徳島県阿南市にある阿南工業高等専門学校において、11月9日〜11月10日に開催された学園祭「蒼阿祭」運営メンバーのコミュニケーションツールに「LINE WORKS」が導入された。ワークスモバイルジャパンが公式ブログで公表している。

 2018年までは個人のLINEを連絡ツールとして使うこともあったが、「プライベートの連絡と混在してわかりにくい」や「個人のLINEアカウントでつながりたくない人は連絡網に参加しない」など課題があったという。

 LINE WORKSであればLINEと分かれているので、学園祭関連の連絡とすぐにわかる点が良かったと評判とのこと。1日に100件以上LINEに通知が来る学生もいるが、学園祭に関する連絡が埋もれる課題も解決したという。2019年は導入初年度なので、利用せずに運営に参加した学生もいたが、今後は運営組織全体での利用も想定しているとした。

 また、学内で開催される催し情報や拾得された落し物を、校内各所に設置したディスプレーに掲示するBotシステムを、同校プログラミング同好会学生メンバーが開発。学園祭執行メンバーが運用した。LINE WORKSのトークから入力した情報をデータベースに保存し、その内容をインフォメーションディスプレーにリアルタイムで映し出すもの。

 受け付けや案内係のメンバーは、スマホでLINE WORKSのBotに掲載したいテキストや写真データを入力するだけで、ディスプレーに情報を掲出できる。掲出を取り下げる操作もスマホで簡単に可能。

 学生への開発支援をしたワークスモバイルジャパン シニアセールスエンジニアの東本氏は「今回情報コースの学生さんを中心に、LINE WORKS Bot Platform APIを利用して、学園祭実行委員向けシステムの開発を支援させていただきました。完成度の高いシステムを作りたいという『開発者としてのこだわり』も必要ですが、大切なのはそのシステムが『誰のためのものか』『何の役に立つのか』という点です。さらにそれがどれだけ効率よく簡素に実現できるかという視点もビジネスにおいては求められます。将来技術者を目指す皆さんに『エンジニアに求められるもの』が少しでもお伝えできたのであれば幸いです」とコメント。

 本プロジェクトを主導する阿南高専 創造技術工学科 情報コースの吉田先生は「ワークスモバイルジャパン様のご支援のおかげで、今回非常に有用で将来性のあるシステムが学生たちの手で完成したこと、大変喜ばしく思います。学生たちには日頃より『ITとビジネス』について伝えていますが、実際に企業で活躍するエンジニアの方と一緒に取り組んだことで、普段得られない多くの経験と学びを得られたのではないかと感じております。今回のシステム構成は校内外の様々な取り組みに転用可能なものなので、これをきっかけに地域活性化も含めた取り組みを学校から仕掛けていきたいと考えています」と意気込んでいる。

訂正とお詫び:初出時、一部表記に誤りがございましたので、訂正いたします。(2019年12月23日)

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