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和と北欧が共存したで、総額1300万円のハイエンドシステムの体験も可能

銀座並木通りに、バング&オルフセン直営店オープン

2019年12月08日 09時00分更新

文● ASCII

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 Bang & Olufsenの旗艦店となる「バング&オルフセン 銀座」が、東京・銀座の並木通り沿いに12月6日にオープンした。日本では初のフラッグシップショップとなる。なお、日本国内の直営店は現在12店舗(ほかパートナー店が4店舗)あり、都内では6店舗目の直営店。バング&オルフセンは過去、銀座のビル内に店舗を構えていたことがあるが、今回は路面店として展開する。

バング&オルフセン 銀座の外観

 約130m2(約50坪)ある店舗は、1965年竣工という歴史のあるビルの1Fを占めている。通りに面しており、ガラスを通して店内を見通せる。エントランス部のドアは、細い金属で×の形に組まれた印象的な意匠に加え、取っ手の部分に革を使用。北欧ブランドらしく、シンプルでありながらスタイリッシュな印象を与える。また、外側に向けて、有機ELテレビ「BEOVISION HARMONY」や、円形スピーカー「BEOPLAY A9」が置かれており、街を行きかう人に向けた、ショーウィンドー的な役割も果たしている。

入口のドアの取っ手はなんと革製

BEOVISION HARMONYは、最近65型のモデルが発表されたばかり

Bang&Olufsen製品が一堂に会する

 店内は大きく3つのエリアから構成される。入って最初のエリアは、ヘッドホンやBluetoothスピーカーなど比較的カジュアルな製品を配置。カラーバリエーションを含めて、様々な製品が取り揃えられており、美しい製品を選ぶ楽しみも感じされるものとなっている。

ポータブル関連製品の展示スペース、完全ワイヤレスイヤホンもカラバリを含めて展示されている

限定ワイヤレススピーカー「Beosound 1 New York Edition」、日本発売は30台のみ

 中央のエリアはリビングに合ったテレビとスピーカーの組み合わせだ。有機ELテレビの「BEOVISION ECLIPSE」を中心としたシアターシステムに加えて、立方体を斜めから見たような独特な形状のパーツを使って、デザイン性の高い壁面サウンドシステムを構成できる「BEOSOUND SHAPE」の展示が行われている。

有機ELテレビとスリムなスピーカーでリビングのホームシアターを提案

BEOSOUND SHAPE

 最も奥のエリアは、77型と大画面の有機ELテレビ「BEOVISION HARMONY」をメインディスプレー、フロントスピーカーに「BEOLAB 90」、リアスピーカーに「BEOLAB 50」を組み合わせた、総額1300万円にもなるBang & Olufsenのハイエンド・サラウンドシステムが楽しめる空間が用意されている。

フラッグシップスピーカーと大画面テレビの組み合わせは圧巻

 これ以外にも円錐型スピーカーや円柱型スピーカー、サウンドバーなど、様々な製品が並べられており、Bang & Olufsenブランドの製品ラインアップとその優れたデザインの全貌がしっかりと分かる構成になっている。

同社初のサウンドバーも展示されている

和と北欧の対比、新旧の対比がコンセプト

 この店舗が面白いのは、和と北欧、ミッドセンチュリーと現代という対比を取り込みつつも、シンプルで調和のとれた空間が構成されている点だ。

 Bang & Olufsenの直営店では、全世界で統一したデザインコンセプトが用いられている。今回の銀座店でもその点は変わらないが、日本の東京という立地、そして1960年代に建てられた銀座の中でも伝統のあるビルを利用するということで、ほかにはないアレンジが取り入れられた。

 内装を手掛けたのは、2020年の第17回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展・日本館展示への出展建築家として参加が決まっている元木大輔氏。説明を聞くと、日本とデンマークの文化の共通性が見えてくる。ともに木材と親和性が高く、ミニマルな要素で空間を構成し、クラフトマンシップに対して強いこだわりを持つ。

 店内にある和の要素としては、中央に置かれた松の盆栽や最奥の壁面にあしらわれた障子を思わせる木枠などが挙げられる。これに北欧のビンテージチェアなどを組み合わせているが、両者は想像以上に調和する。さらに木の素材は、オーディオ製品の外観に用いられている金属素材とも鮮やかに対比がなされ、現代的な雰囲気を醸し出している。

 Bang & Olufsenは長い伝統を持つブランドだが、時代時代で常に現代的なデザインや機能に挑戦してきた。その思想が強く反映されたコンセプトに感じられた。

 ちなみに、ビルは1960年代にできたもので、盆栽の樹齢は50年、チェアなど家具類は、1950年代にデンマークのデザイナーが作ったものを削って仕上げ直している。和と北欧という地域の対比がある一方で、近い年代が意識されている。

長年の改装を経て、床には層が連なっている

 こうした、時間を表現するという点でさらに印象的なのは、フロアの床に何か所か掘られた穴だ。この上には、ガラスを敷き、断面が分かるようになっている。50年以上の歴史を持つビルは何度か改装を施されており、そのたびにコンクリートが流し直されるなどの手直しが施されている。その過程が地層のように床の下に連なっている。当初は、通常の床にラグを敷く一般的なデザインだったが、元木氏は、敢えてその床を壊し、配線もむき出しにして見せることにした。

ところどころ、むきだし感のあるビルの荒々しさを感じる部分も

 エントランスに立って店内を眺めると、こうした空間が突き当りに置かれた木枠と大画面テレビ(奥の象徴的なモチーフ)まで、見通すことができて壮観だ。ショールームは異質な要素をひとつの空間に組み合わせておくことが避けられない。店内にはそれぞれの領域が独立して存在し、対比を見せているが、明確な仕切りはない。全体としては調和した空間になっている。

バックヤードにある打ち合わせスペースにもビンテージの北欧家具を利用

一方で、ブロンズ風の留め具など現代的な質感も取り入れている

 製品の試聴や購入も可能とのことで、ショッピングや散策などで銀座に立ち寄った際には、ぜひ脚を運んでみてはどうだろうか。

店舗情報:バング&オルフセン 銀座
住所:104-0061 東京都中央区銀座6-7-18
電話:03-6263-8957
営業時間:11時~19時
定休日:毎週水曜

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