ユニットコムが販売するゲーミングブランド「iiyama LEVEL∞」の「LEVEL-M0B4-R73X-ROR」は、CPUにAMDの「Ryzen 7 3700X」、GPUにNVIDIAの「GeForce RTX 2060」を搭載するゲーミングノートデスクトップパソコンだ。本製品はそのゲーミング性能もさることながら、高い性能と比較的安価なプライスレンジで人気の第3世代Ryzenを搭載し、実売価格をほぼ15万円に抑えたコストパフォーマンスの高さが1つの売りとなっている。旧世代からの買い替えはもちろん、初めてのゲーミングパソコンとしても魅力的なモデルだろう。
この記事では、そんなLEVEL-M0B4-R73X-RORの外観と使い勝手をチェックしていく。
高さを抑えたミニタワーケースを採用
LEVEL-M0B4-R73X-RORは、LEVEL∞シリーズではおなじみのブラック&レッドカラーを配したミニタワーケースを採用。フロントのヘアライン加工と丸みのないラインで、シャープな印象を与える外観が特徴的だ。本体サイズはおよそ幅190×奥行410×高さ356mmで、デスクトップパソコンとしては高さをおさえてあり、床上、卓上どちらでも設置しやすい自由度が確保されている。
フロント部分からはDVDスーパーマルチドライブへのアクセスが可能。近年はPCゲームをはじめ、音楽や動画コンテンツもダウンロード販売・ストリーミングが主流となっているため、ことゲームに関しては光学ドライブが必要ないという場合も多いだろう。実際に光学ドライブを搭載するマシンは減少傾向にあるが、過去の音楽CDやDVDのコレクションを再生したい場合など、いざというときに助かる場面もありそうだ。
フロントのインターフェースは右側面にまとめて配置されており、USB 3.0端子×2、ヘッドフォン出力端子、マイク入力端子、電源ボタンを用意。このあたりはオーソドックスな設計で、USBポートなどを挿しやすい反面、右側面を壁に寄せてPCを配置した場合、ポートが使用しにくくなる点には注意したい。
将来的な強化もできる余裕あるケース内
ケースの吸気口は正面部の両脇に加え、左側面に用意。フロント部はともかく、左側面の吸気口を塞いでしまうと冷却性能に影響が出るため、壁に寄せての配置は避けたいところだ。先に述べた通り、右側面を壁に寄せれば右側面のフロントポートが使えなくなるため、両側面は壁から離して使用するほうがベターだろう。
内部のレイアウトを確認すると、電源ユニットが上配置、かつミニタワー型であるため、作業スペースはそれほど広くない。メモリーやファンの増設などはあまり作業性がよくないと思われるが、3.5/2.5インチシャドウベイはしっかり配置されているため、ストレージの増設に関しては簡単だ。同じく、PCIeスロットまわりはそれなりのスペースがあるため、将来的なビデオカードのアップグレードもそれほど難しくない。
背面インターフェース類は要点を押さえた構成で、映像出力は本体背面にHDMI端子×1、DisplayPort端子×3の計4つが用意されている。USB端子は 3.0×4、3.1×2の計6つで、フロントと合わせて計8つのデバイスなどが使用可能だ。近年は使用機会も少なくなっているが、PS/2ポートも2つ備えている。デバイスの接続に関して、問題になるポイントはなさそうだ。
外観や使い勝手に関してはここまで。次回は製品のスペックに注目して「LEVEL-M0B4-R73X-ROR」」の実力を見ていこう。
試用機の主なスペック | |
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機種名 | LEVEL-M0B4-R73X-ROR [Windows 10 Home] |
CPU | Ryzen 7 3700X |
グラフィックス | GeForce RTX 2060 |
メモリー | 8GB |
ストレージ | 240GB SSD+1TB HDD |
光学ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ |
通信規格 | 有線LAN(1000BASE-T) |
インターフェース | USB 3.1端子×2、USB 3.0端子×6、HDMI出力×2、DisplayPort×3、アナログ2ch(ライン出力、ライン入力、マイク入力)、PS/2コネクタ、ミニD-sub端子 15ピン、DVI-D、有線LAN端子 |
サイズ | およそ幅190×奥行410×高さ356mm |
OS | Windows 10 Home(64bit) |