この1年はお互いに戦う期間
出澤社長は「1年という期間には、いろいろなことが起こる」とする。
そして「統合までに1年間の期間があり、その間は、統合に向けた具体的なステップが取れない。いまできることは、よりよいサービスを作り、ユーザー評価を受けて成長すること。我々も成長した形で統合したいと考えている」と語る。
また、川邊社長は「ヤフーの社員には、これからの1年間は思いきりLINEと戦えと言った。どちらがいいサービスを作れるのか、勝負を続けろと言った。それが日本のインターネットユーザーのためにはいいことである」と述べた。
川邊社長は、これを「お互いに『花嫁武者修行』をする期間」と位置づける。
1年後の統合に向けて、お互いの会社がいま以上に成長していないと、GAFAやBATとの差は開くばかりだ。
この連載の記事
-
第586回
ビジネス
マイクロソフト、日本への4400憶円のAI/データセンター投資の実際 -
第585回
ビジネス
日本市場の重要性を改めて認識する米国企業、変革期にある製造業がカギ -
第584回
ビジネス
NTT版の大規模言語モデル(LLM)、tsuzumiの商用化スタート、勝算は? -
第583回
ビジネス
エコ投資に取り組むエプソン、見方によっては10年で1兆円の投資も -
第582回
ビジネス
パナソニックコネクトの現在地点、柱に据えるBlue Yonder、ロボットとは? -
第581回
ビジネス
スタートして半年の日本NCRコマース、軸はAIとプラットフォームの2つ -
第580回
ビジネス
コンカーの第2章は始まるのか、SAPの生成AIを使って効率的な経費精算を -
第579回
ビジネス
AIの筋トレはいまから始めるべし、マイクロソフト津坂社長がCopilotの議論から得たもの -
第578回
ビジネス
大赤字からの再起はかるバルミューダ、その足掛かりは? -
第577回
ビジネス
日本の強さは量子力学におけるトンネル効果があるため、量子と出会い、広げよう -
第576回
ビジネス
リコーの新しい共創拠点RICOH BIL TOKYO、富士通やKDDIともつなぎたい - この連載の一覧へ