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業界人の《ことば》から第368回

ヤフーとLINE統合に見る、GAFAと中国BATへの危機感

2019年11月21日 09時00分更新

文● 大河原克行、編集● ASCII

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今回のことば

「これからの1年間は、お互いに『花嫁武者修行』をする期間。私は、この1年間は『思いっきりLINEと戦え』と、ヤフーの社員に言っている」(Zホールディングス 代表取締役社長兼CEOの川邊健太郎氏)

時価総額3兆円のネット企業誕生

 検索事業やメディア事業などを手がけるヤフーの親会社であるZホールディングスと、メッセージングアプリ大手であるLINEの経営統合が発表された。

 両社は、2019年12月までに最終資本提携契約を結び、2020年10月までに統合を完了させる予定だ。統合会社は、Zホールディングスとなり、東証一部上場を維持する。資本の約65%をソフトバンクとNAVERが50%ずつ出資するジョイントベンチャーが占め、残りの約35%を一般株主で構成することになる。

 新生Zホールディングスの代表取締役社長Co-CEOには、現Zホールディングスの代表取締役社長CEOである川邊健太郎氏が就任。LINEの代表取締役社長兼CEOである出澤剛氏は、「社長」の肩書きはつかないが、代表取締役Co-CEOに就任し、「同じ立場で統合後の活動を進める」(Zホールディングスの川邊社長)とする。

 取締役構成は、Zホールディングスから3人、LINEから3人が就任する予定で、独立社外取締役が4人就任。社外取締役が最大母数という構成だ。

 川邊社長は「日本・アジアから世界をリードするAIテックカンパニーを目指す」と宣言。「日本に住む人々に、最高のユーザー体験を提供し、社会課題を解決。さらに、日本を起点に、アジアにも最高のユーザー体験を提供する。米のGAFA、中国のBATに続く、第3局として、世界に羽ばたきたい」と語った。

 LINEの出澤社長も「日本、アジアを足場にして、全世界に飛躍し、世界規模で最高のユーザー体験を提供して、課題を解決していく会社になりたい」と意気込みをみせた。

 今回の経営統合によって、時価総額で約3兆円という大型インターネット企業が誕生することになる。

 そのシナジー効果はどれほどのものだろうか。

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