GAFA・BATとは歴然の差
会見のなかでも統合後の規模として、時価総額3兆円、営業利益1600億円、研究開発費200億円、従業員数は1万9000人になることを示した。しかし横には、あえてA社、B社、C社などとしながらも、GAFA(グーグル、アマゾン、フェイスブック、アップル)やBAT(バイドゥ、アリババ、テンセント)と呼ばれる企業の規模を並べて、その差が歴然であることを示してみせた。
米国C社として挙げていたアマゾンは、時価総額が98兆円、営業利益は1兆4000億円、研究開発費は3兆2000億円、従業員数は64万7000人だ。
出澤社長は「我々の危機感のひとつが、グローバルテックジャイアントの存在。インターネット産業は優秀な人材や資金、データが強いところに集約され、勝者が総取りする構造を持つ。
米国GAFA、中国BATとは、時価総額、営業利益、研究開発費、従業員数のすべてで桁違いの差がついている。競合に対する危機感、スピードに対する危機感、AIの投資に対する危機感を持っている。いまこそ手を打って、次のステージに進むべきであると考えた。これは、あらゆる産業がデジタル化するなかで、日本の国力や文化の多様性にまで影響を及ぼす課題である」と指摘する。

この連載の記事
-
第606回
ビジネス
テプラは販売減、でもチャンスはピンチの中にこそある、キングジム新社長 -
第605回
ビジネス
10周年を迎えたVAIO、この数年に直面した「負のスパイラル」とは? -
第604回
ビジネス
秋葉原の専門店からBTO業界の雄に、サードウェーブこの先の伸びしろは? -
第603回
ビジネス
日本マイクロソフトが掲げた3大目標、そして隠されたもう一つの目標とは? -
第602回
ビジネス
ボッシュに全株式売却後の日立「白くまくん」 -
第601回
ビジネス
シャープらしい経営とは何か、そしてそれは成果につながるものなのか -
第600回
ビジネス
個人主義/利益偏重の時代だから問う「正直者の人生」、日立創業者・小平浪平氏のことば -
第599回
ビジネス
リコーと東芝テックによる合弁会社“エトリア”始動、複合機市場の将来は? -
第598回
ビジネス
GPT-4超え性能を実現した国内スタートアップELYZA、投資額の多寡ではなくチャレンジする姿勢こそ大事 -
第597回
ビジネス
危機感のなさを嘆くパナソニック楠見グループCEO、典型的な大企業病なのか? -
第596回
ビジネス
孫正義が“超AI”に言及、NVIDIAやOpen AIは逃した魚、しかし「準備運動は整った」 - この連載の一覧へ