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最新パーツ性能チェック 第272回

4GHzオーバーが狙える!OC可能なAPU「Athlon 3000G」の実力とは

2019年11月19日 23時00分更新

文● 宮里圭介 編集● ジサトラハッチ/ASCII

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オーバークロックにチャレンジ!
いきなり4GHzで動いて驚く

 最初はRyzen Masterを使って動作クロックを変更しようとしたのだが、最初の1回こそ変更できたものの、2回目以降は操作するだけでフリーズしてしまうようになったため、UEFIから倍率を変更するという方法に変更した。この方法で倍率を標準の35倍から上げていったところ、40倍……つまり、4GHzまで特に問題なくOSが起動してしまった。

UEFIの設定で「CPU Core Ratio」のみを変更するという、お手軽な方法でチャレンジ。4.1GHzは不安定だったが、4GHzでは安定して動作した

4GHzで起動したときのCPU情報をHWiNFOでチェック。しっかりと4GHzで動作していることがわかる

 4.1GHzでも起動しないことはないのだが、OSの起動中にフリーズ、もしくは、起動後に何かソフトを動かそうとするとフリーズするといった状況だった。とはいえ、4.0GHzでは動作が安定。CINEBENCH R20も問題なく完走し、スコアも888ptsから978ptsへと1割ほど上昇していた。

 なお、設定はAutoで試していたため、電圧がやや高めとなっていた。このあたりを詰めていけば、さらなる高速化も狙えるだろう。

4GHzで動作させたときのCINEBENCH R20のスコア。CPUは約10%、CPU(Single Core)は約11%のアップとなっており、動作クロックの上昇分に近い性能向上となった

立場が微妙なAPUだが、OCを純粋に楽しみたいというならおもしろい製品

 3.5GHzのAPUが簡単に4GHzで動作するというのはお得感があるが、それなら最初から高クロックモデルのAthlonとして販売してくれたほうが良かったのではないか、というのが正直な感想だ。もちろん、OCはOCで設定を詰めていく過程が醍醐味なので、この過程を楽しいと感じる人にとっては付加価値がある。

 いくらOCしたところで上位のRyzen 3 3200Gまで届くことはないため、性能を求めるとなると微妙だが、純粋にOCを楽しみたいという人には、なかなか遊べるAPUではないだろうか。

 日本での販売解禁は23日午前11時。予想価格は7700円前後となっている。

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