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パソコンのビデオチャットと、専用テレビ会議システムを中継

パナソニック、ビデオ会議とウェブ会議の懸け橋となる「KX-VCG100J」を発売

2019年11月08日 16時00分更新

文● ASCII

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 パナソニックは11月8日、ビデオ会議システム“HDコム”シリーズに「KX-VCG100J」を追加すると発表した。HDコムは“HD映像コミュニケーションシステム”の略。KX-VCG100Jをウェブ会議用のパソコンに接続することで、ネットワーク上にあるほかのHDコムとウェブ会議サービスを通じて映像・音声の伝送ができる。

 “働き方改革”を背景にテレワークが急激に増加、それに伴い「Teams」や「Zoom」といった、パソコンやモバイル機器を使った“ウェブ会議”のユーザーが増加する傾向がある。一方、複数の拠点を持つ企業では、従来から専用機器を利用した“ビデオ会議システム”が導入されてきた。これは、カメラやマイクを搭載した専用機器を会議室などに置き、離れた場所とコミュニケーションを取るための専用システムだ。

 いまの働き方では、ウェブ会議とビデオ会議システムが混在し、使い分けているケースが多いだろう。

 ビデオ会議システムは高画質・高音質で、複数拠点間で多人数の重要な打ち合わせをする際に便利だ。ただし、基本的に据え置きで使うシステムとなる。決まった場所に集まって利用するため、「拠点間をつないでの緊急決議が必要だが、キーマンが出張中で参加できない」「会議に参加するのが仮に1名でも大きな会議室が占有される」「本社と工場の間の生産会議にリモートワークしている人が参加できない」といった課題もあった。

 そこで求められているのが両者の統合だ。ビデオ会議システムで実施している会議に、必要に応じて、ウェブ会議サービスを使い、個人の端末からも参加できれば、上記の問題を解決できる。

会見の様子

 パナソニックでは、KX-VCG100Jを「Webハイブリッドモード拡張ゲートウェイボックス」と呼んでいる。つまり、HDコムを使ったビデオ会議システムに、パソコンや携帯端末から参加できるウェブ会議の機能を追加できるものとなる。

 KX-VCG100Jの役割は、HDコムでやりとりする映像・音声データを、パソコンで使っているウェブ会議サービスの映像・音声データに相互に変換すること。

 まずはKX-VCG100Jにウェブ会議を実施しているパソコンを接続。そのうえで、電源を入れると、ネットワーク上にあるHDコム製品を自動で探し、これを通じて別拠点とビデオ会議ができるようになる。パソコンとKX-VCG100Jとは、HDMIケーブル(パソコンで受信しているウェブ会議画面の表示に使用)と、USBケーブル(KX-VCG100Jが受信した映像・音声をパソコンのウェブ会議ソフトに送るために使用)の2本で接続する。

 KX-VCG100Jは、パソコンからはウェブカム兼マイクとして認識。この仕組みにしたことで、パソコン上で使用できるウェブ会議サービスであれば、基本的にすべてほかのHDコムに送受信できる(利用するウェブ会議サービスを問わない)のが特徴だ。

接続例(デモ環境)
左がHDコムを利用した多拠点会議の画面、右のテレビにはウェブ会議を実施しているPCの画面が表示されている。

 パナソニックでは、既存のHDコムシリーズの強みである、接続安定性の高さ(帯域の揺らぎが大きい回線でも追従性が高いAV-QoS技術)、専用機器の導入なしで、どの地点からも会議が始められる、最大24地点の「内蔵多地点接続」、主要操作をワンタッチで呼び出せる使いやすい「リモコン」などを維持しつつ、ウェブ会議を利用したスピーディーで柔軟な会議ができる点を訴求している。

 KX-VCG100Jの価格はオープンプライスで、具体的な販売価格は40万円程度になる見込み。ウェブ会議サービスとの連携機能を持つ、他社のクラウドサービス型ビデオ会議システムの多くは月額課金制で、「1年利用し続けると70万円程度の出費になることを考えれば、1年の利用でも半分程度。また、買い切りのKX-VCG100Jは、2年目以降の利用料がかからないため、使うほど差が出る」とパナソニックは話している。

 加えて、HDコムシリーズは、他社システムとの互換性も持つ。H.323を使ったシスコシステムズやポリコムといった大手ベンダーのビデオ会議システムとの相互接続も可能であり、柔軟性のある運用ができるとした。

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