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業界人の《ことば》から 第366回

粗が多いAIの課題を解決する富士通の2つの新技術

2019年11月06日 09時00分更新

文● 大河原克行、編集● ASCII

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データの増加でコンピューターが性能不足に

 もうひとつの技術は、「Content-Aware Computing(コンテンツ・アウェア・コンピューティング)」である。

 デジタルトランスフォーメーション(DX)におけるAI利用の増加によって、データ量が増え、計算量が爆発的に増大。その結果、コンピューティングの性能不足が発生し、現場のニーズの応えられないという課題が生まれている。それを解決する新技術だとする。

 「行動分析のために同時に分析可能なカメラの数を10倍に増やしたいが、GPU性能が不足するため詳細に分析できなかったり、工場作業の効率化を目的に撮影した4Kカメラの画像の学習に、1日分のデータだけで約10日かかり、分析できなかったりといった問題が起きている。その結果、計算の厳密性を捨てて、高速化を優先するといったことが行なわれていたのが実態であり、結果の精度を担保しながら利用するのは困難という状況にあった」(富士通研究所 ICTシステム研究所の赤星直輝所長)とする。

 そのため、従来はAI処理の高速化を図るために、専門家が演算精度の切り替え箇所などを、データや実行環境ごとに調整し、解決していたという。

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