このページの本文へ

山根博士の海外モバイル通信 第469回

ヨン様もビックリ!? あのヒュンダイからスマホが登場

2019年10月31日 10時00分更新

文● 山根康宏 編集●ASCII編集部

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

自動車メーカーがスマホを出す時代

あのヒュンダイのスマホが登場

 スマートフォンシェアトップメーカーのサムスン電子や、2画面スマートフォンを発売予定のLGエレクトロニクス、そして過去には日本でも端末を販売していたパンテックなど、韓国メーカーはスマートフォン市場で常に大きな存在感を示しています。そんな韓国勢からあらたなスマートフォンが登場しようとしています。それは家電や自動車で有名なヒュンダイ(現代)。いったいどんな製品なのでしょう?

 2019年10月にロサンゼルスで開催されたMWC19 Los Angelesに出展していた「Hyundai Technology,Inc.」は韓国ヒュンダイからライセンスを受けて同社のブランドで端末を製造・販売する企業です。本社はアメリカ。アメリカでは「ソナタ」をはじめとするヒュンダイの自動車はメジャーな製品で、ヒュンダイのブランド力は高いと言えます。そのヒュンダイからスマートフォンが出てくれば人気になるだろうと考え、市場参入を決めたようです。

ライセンスを受けてヒュンダイブランドの製品を展開

 高価格帯の製品はライバルが多数いますし、高性能品の開発には資金力も必要となります。そこでODMメーカーの手ごろな価格の端末を多数取入れ、ヒュンダイブランドで展開をしているというわけです。製品はスマートフォン、タブレットだけではなくノートPCやメモリーなど多岐にわたります。ヒュンダイのノートPCなんて、ちょっと気になりますね。

これが全部ヒュンダイブランド。ノートPCは気になる存在

 注目したいのはやはりスマートフォン。低価格なスマートフォンはすでに多くの中小ブランドが展開しています。ヒュンダイブランドとして出てくるスマートフォンの1つ、「X7」は7.12型(2160x1080ドット)、18:9の大型ディスプレーを搭載した製品です。7型を超える大型モデルはアメリカにはないため、かなり目立つ存在です。価格は200ドル(約2万1000円)以下になる予定。

片手で持つと大きさがわかる、特大サイズのX7

 本体サイズは88×177×8.8mm、重さは190g。CPUはMediaTekのMT6765でメモリー6GB、内蔵ストレージ64GB。バッテリーは6000mAhと特大です。なお、システムはまだ最適化がされておらず、水滴型のノッチ部分に画面表示が隠れてしまっていたり、一部のアプリは動作しませんでした。製品化が待ち遠しいところです。

展示されていたのは開発中のモデル

 背面には1600万画素と300万画素のカメラ、フラッシュなどを正方形にまとめたファーウェイの「HUAWEI Mate 20」を思わせるデザイン。「HUAWEI Mate 20 X」が7.2型なので雰囲気はだいぶ似ていますが、X7はカメラの下に指紋認証センサーを搭載している点で外観は異なります。

 ちなみに、このデザインは一部のメーカーが採用していますが、ファーウェイは1年でやめてしまいました。アップルやグーグルも正方形デザインを追従しましたが、はたしてトレンドになるでしょうか。

背面デザインはHUAWEI Mate 20 Xに似ている

 もう一つ展示されていたスマートフォン「G57L」は5.72型ディスプレーにメモリー2GB、内蔵ストレージ16GBの4Gエントリーモデル。100ドル(約1万円)以下の低価格機として販売予定。このほかにも3Gスマートフォンなども準備されているようです。価格だけでは勝負が難しいだけに、何かしらのインパクトはほしいところ。自動車のように製品にニックネームを付けて売るなどの工夫が必要かもしれません。

G57Lはディスプレーサイズをモデル名にしたよう

 スマートフォン以外には、microSDカードも展示されていました。SDカード型アダプタも含め「HYUNDAI」のロゴが入っているとちょっと安心感を覚えます。CLASS 10で同社のスマートフォンに使うなら十分なスペックでしょう。

microSDもヒュンダイブランドの製品を展開

 コンパクト型のSSDは2TBモデルもあり、スマートフォンとOTG接続してデータを抜き出すことも可能。スマートフォンやタブレットだけではなく、外部機器も出してくるあたりヒュンダイブランドを総合的に広げていきたいというメーカーの意気込みが感じられます。今後アメリカでどこまでメジャーな存在になっていくのか、これからの展開に期待したいものです。

女性にも使ってほしい外付けSSD

山根康宏さんのオフィシャルサイト

「スマホ好き」を名乗るなら絶対に読むべき
山根博士の新連載がASCII倶楽部で好評連載中!

 長年、自らの足で携帯業界を取材しつづけている山根博士が、栄枯盛衰を解説。アスキーの連載「山根博士の海外モバイル通信」が世界のモバイルの「いま」と「未来」に関するものならば、ASCII倶楽部の「スマホメーカー栄枯盛衰~山根博士の携帯大辞典」は、モバイルの「過去」を知るための新連載!

 「アップルも最初は試行錯誤していた」「ノキアはなぜ、モバイルの王者の座を降りたのか」──熟練のガジェットマニアならなつかしく、若いモバイラーなら逆に新鮮。「スマホ」を語る上で絶対に必要な業界の歴史を山根博士と振り返りましょう!

→ASCII倶楽部「スマホメーカー栄枯盛衰~山根博士の携帯大辞典」を読む

ASCII倶楽部は、ASCIIが提供する会員サービスです。有料会員に登録すると、 会員限定の連載記事、特集企画が読めるようになるほか、過去の映像企画のアーカイブ閲覧、編集部員の生の声を掲載する会員限定メルマガの受信もできるようになります。さらに、電子雑誌「週刊アスキー」がバックナンバーを含めてブラウザー上で読み放題になるサービスも展開中です。

→ASCII倶楽部の詳細はこちらから!

カテゴリートップへ

この連載の記事

編集部のお勧め

ASCII倶楽部

ASCII.jp Focus

MITテクノロジーレビュー

  • 角川アスキー総合研究所
  • アスキーカード
ピックアップ