紛失防止トラッカーなどにも応用できそうだ:
アップルがiPhone 11に仕込んだ「U1」チップの秘密
2019年09月25日 16時00分更新
●U1チップとiOS 13.1
アップルはiPhone 11のハードウェアをソフトウェア向上で最大限に活かすよう、これから1年をかけて進化させていくことになります。前述のDeep Fusionは秋のうちに利用できるようになるとしていますが、毎年4月には最大規模のマイナーチェンジをして、WWDCでアナウンスしていた機能のほとんどを搭載して完成系へと近づけることになるはずです。
これを前に、アップルとして新しい取り組みを見せているのが、U1チップの搭載です。
アップルはiPhone 11、iPhone 11 Proシリーズから順次、U1という新しい独自のワイヤレスチップを搭載し始めました。Uは「Ultra Wide Band」(UWB)の頭文字をとっており、日本では6~10GHzの帯域で利用されています。
用途としては、2m程度の近距離で高速データ転送をしたり、自動車のキーレスシステムやレーダーなどに用いられています。たとえばデジタルカメラとパソコンの間でのデータ転送に用いられるTransfer Jetは、近接通信のNFCと、超広帯域通信(UWB)を組み合わせた技術です。
アップルはUWB通信に対応するチップと複数のアンテナをiPhone 11、iPhone 11 Proに用意することで、通信相手のデバイスの方向と距離を正確に計測することができる技術を盛り込みました。
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