999グラムの法人向け2in1ノートPC
日本HP「HP Elite Dragonfly」
日本HPは9月18日、法人向けに薄型軽量な13.3型2in1ノートPC「HP Elite Dragonfly」を発表した。構成にもよるが重量1kgを切る重量と、マグネシウムボディーによる薄型化と堅牢性を両立。場所を問わないモバイルワークを実現する「働き方改革」を支援するモデルと位置付けられた製品だ。
直販価格は18万9800円(税抜)/20万8780円(税込)からで、カスタマイズ対応モデルも用意。販売は11月上旬予定で、11月下旬より出荷が開始される。
日本で開催された新製品発表会はグローバル向けで、HP Inc.のパーソナルシステムズ事業担当プレジデントのアレックス・チョウ氏が登壇。このほか、複数のパーティールームで利用スタイル別の魅力をプレゼンする展示や、新しい働き方に関するプレゼンテーションやパネルセッションが実施されるなど、日本では異例の大掛かりなイベントだった。
特徴となる2in1の利用スタイルは、ノートブック、画面を折り返してのタブレットモード、このほかヒンジを途中まで曲げたテントモードやメディアモードも、プレゼンやビデオ会議に最適としている。
カラーは“ドラゴンフライブルー”と命名されたブルー寄りの色合い。耐油性で汚れにも強い。キーボードは展示ではUS版だったが、国内販売モデルはすべて日本語キーボードとなる。
展示の製品紹介では、社内などでHPのディスプレー製品へケーブル1本で接続し、大画面かつマウスとキーボードで快適に操作しながらUSB PDで本体を充電するという使いかたが紹介された。
ディスプレーは狭額縁の13.3型フルHD(1920×1080ドット)解像度でタッチパネル操作に対応。別売のワコムのAES技術を採用したペン入力にも対応する。さらに「HP Sure View」搭載モデルは内蔵プライバシースクリーン機能と、1000カンデラの高輝度表示を利用できる。
マグネシウム製のボディーはCNC削り出しで、米国国防総省の調達基準(MIL-STD-810GMIL-STD-810G)のうち、落下や衝撃、高温、超低温などのテストをクリア、自社の12万時間の動作テストもクリアしている。
OSはWindows 10(64bit)を搭載。CPUはインテルの第8世代プロセッサーを採用。標準構成モデルではCore i5-8265U(1.6G~3.9GHz、4コア8スレッド)またはCore i7-8565U(1.8G~4.6GHz、4コア8スレッド)のモデルを用意。Core i7-8565UについてはvPro対応モデルも用意される。また、カスタマイズ対応モデルではCore i3-9145U(2.1G~3.9GHz、2コア4スレッド)も選択可能だ。
メモリーはLPDDR3でオンボード8GBと16GBそれぞれのモデルが用意される。ストレージのSSDは構成によって256GBまたは512GB(PCIe Gen3x4 NVMe)と、128GB(SATA3)、「Optane Memory」を追加した512GB+32GBの構成が用意される。
インターフェースは右側面にUSB Type-C(Thnderbolt)×2、ヘッドホン/マイクジャック、HDMI(1.4b)を搭載。左側面にはUSB 3.1(パワーオフUSB充電対応)、モデルによって利用できるLTEモバイルデータ通信用のnanoSIMカードスロットを搭載する。
このほか、指紋センサーとWebカメラ、赤外線カメラを搭載。Bang&Olufsenのクアッドスピーカーとトリプルマイクも内蔵する。
最新のWi-Fi 6(a/b/g/n/ac/ax、2x2)とBluetooth 5に対応。モデルによってはLTEモバイルデータ通信も利用できる。バッテリー駆動時間は4セル構成で24.5時間を実現。電源には「HP 65W USB Type-Cアダプタ」を利用する。
本体サイズは約304.3×197.5×16.1mm。重量は2セルバッテリー搭載で999g、4セルバッテリー搭載で約1.13kgとなっている(いずれも予定値)。