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HPのビジネス・モバイルノートPCの最新モデルを使ってみた

HP Elite Dragonfly 実機レビュー = 世界最軽量でLTEモデムも内蔵っ!!

2020年01月17日 10時00分更新

文● 写真:みやのプロ(@E_Minazou)●ASCII

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 HPが発売した「HP Elite Dragonfly」は世界最軽量をうたうビデネス用モバイルノートPCである。働き方改革を見据えて、ついに海外メーカーも「軽量」にめざめたマシンなのだ。

高輝度の液晶が最高
キーボードとタッチパッドもきもちいいんですよ

 東京にて世界に向けて発表となったDragonflyは、重量1kg未満を目標に開発された。手にすると、まずその表面の美しさに目を奪われる。「ドラゴンフライブルー」という濃紺色なのだが、マット処理された天板はサラサラした手触りで、手の脂も目立ちにくい。

天板は濃紺で「サラサラ」感のある表面処理でとても高級感があり、手触りもいい

 とはいえHPのハイブランドのロゴ(4本ラインの川の字)はキラリと光沢でカッコイイのである。

 ちなみに世界最軽量の由来は、「第8世代インテルCorei-Uシリーズプロセッサー、WindowsPro OS、vProを搭載可能なビジネス向けコンバーチブルPCと脱着不可の59立方インチ以下のコンバーチブル型デザインの製品」というややこしい但し書きの元でのことである。これにNECや富士通の超軽量モデルがどのようにかからないのかというとたぶんvPro対応CPUを積んでいないからだ。

底面の奥側(写真上側)には冷却のための吸気口が、手前側(写真下側)には、2つのスピーカー孔があるのみで、表面はやはりサラサラである。

 さて、新デザインのモバイルノートとうことで、気になる使い勝手だが、フタをあけてまず「おおっ」となるのは液晶の明るさである。最近、HPはX360系で13型の有機EL搭載モデルを発表したが、それに勝るとも劣らない高輝度である。

4本の「川」のHPマークは鏡面仕上げでこちらもカッコイイ。

 モバイルノートの液晶の輝度は、バッテリーライフの関係でやや落としぎみなモデルが多いのだが、ドラゴンフライはとても明るくて好印象である。外出中、明るい場所でも使いやすそうだ。

 ただし、プライバシースクリーン機能を内蔵しているためか、視野角は狭い。つまり、正面はとても明るく、すこし角度が外れるとググッと暗くなる。タッチ対応ということもあり、表面が光沢ではないのだが、天井光を反射しやすく、また、フィルターのためか、光源まわりにレインボーのゴーストが出るので、このあたりは改善してほしい。

液晶はとても明るくて鮮やかでキレイなのだが、上下、左右の視野角は狭い。

 プライバシースクリーンはF2でON/OFFでき、ONにすると輝度は落ちてしまうが、ま正面ならば画面が見え、それ以外からは黒い画面に見えるものだ。

キーボードは日本語キーも同幅のレイアウトで、濃紺が美しいのである。

 キーボードは横幅265ミリとコンパクトながら、日本語独自キーも圧迫がなく、とてもキレイに仕上がっている。パームレストもキートップも濃紺でとてもキレイなのも好感度が高い。ビジネスパソコンとしては、いまどきの「かな刻印なし」や、「英語配列」も準備していただけるとありがたいですね。

タッチパッドの表面処理も高級感があり、もちろんスベリもいい

 タッチパッドは110×65ミリと、モバイルノートとしては大型で、ガラス素材のクリック感もいい。表面処理もサラサラでとてもキモチがいいのだ。  キーボードの両サイドはスピーカーとなっており、底面手前とあわせて4スピーカーで、きちんと前面に音が流れ、遠隔会議でも役立ちそうである。

キーボードバックライトはF9キーで2段階の明るさが選べる。

CPUは第8世代だが
Wi-Fi6を搭載して
LTEモデムも内蔵可能

 CPUは残念ながら第8世代のUプロセッサーで、i3-8145U、i5-8265U、i7-8565Uから選ぶことになる。メモリは8または16GBで、SSDは128GBから最高2TBまで搭載可能だ。CPUは第10世代ではないが、Wi-Fiは「6」を搭載しているので将来性の不満はない。

 液晶は13.3インチのフルHDで明るさは400nit。インターフェイスは標準のHDMIにサンダーボルトのタイプC×2、3.1のタイプA×1とシンプル。ヘッドホン・マイク端子とシンプルだが、不足はない。

本体向かって右側(写真上)に2つのタイプC端子が並んでいる。

背面のヒンジは両サイドが光沢処理され、こちらもアクセントになっている。

 さらに、4GLTEモデルも準備されていいて、搭載モデルを選ぶことができる。最新のモバイルノートとしての要件はすべて満たしているのだ。

試用機はLTEモデム内蔵だったので、本体向かって左側面にSIMスロットがある。押してロックが外れるタイプで入れ換えもしやすい。

データ通信専用のSIMを挿すと、自動的に設定ファイルがダウンロードされ、自動的に接続された。あとはWi-Fiと同様に、「携帯ネットワーク」をON/OFFすれば、接続・切断してくれる。

 サイズは304.3×197.5×16.1ミリで、重量はバッテリが2セル(38Wh)搭載で999グラム、4セル(56Wh)搭載で1.13キロである。Mobileworkによる計測では、最大16.5時間と24.5時間の駆動、JEITA2.0では15.2時間と表記されている。

いつもこのアングルで写真を撮るともうすこし液晶が見えるのだが、やはり視野角は狭い。

制御された速度と
高速充電の安心感

 ベンチマークテストはi7-8565Uモデルで計測した結果、シネベンチのCPU値が565、3DマークのFiraStrikeは1088、TimeSpyは441で、いづれも「飛ばし屋」のデルXPS13比で、76から90%と「高速駆動」ではなく、モバイルノートの標準的な値である。

底板はT5のトルクスネジを取ると外れる。冷却ファンは1基で基板はやや大きめだ。(保証がうけられなくなることがあります)

 SSDはPCIe3.0 x2の512GBを搭載しており、マルチシーケンシャルのリードが1629、ライトが1116とスペックどおりの速度であった。

中央の銀色のフタを取ると、SSDにアクセス可能である。(保証がうけられなくなることがあります)

LTEモデムカードはSIMスロットの近く、ファンのすぐ隣に設置されている。

ファンの直径は65ミリで、微細なフィンが多数あり、効率は高そうだ。

スピーカーユニットはキーボード左右の上面向きのもの(写真左)は20ミリと小さく、底面手前に搭載しているもの(右)は長さ80ミリのりっぱなものだ。

 バッテリーの駆動時間は4セルモデル(56Wh)で、最高輝度、最も高いパフォーマンスで3時間46分稼働した。この条件だと4時間をめざしてほしいところだが、液晶がとても明るいので、オッケーである。

 充電のほうは、消費と同じ条件で動作させながらで、0から50%まで34分、70%までが58分、90%までが84分と、ACアダプターが出力65Wなこともあり、優秀だった。充電が遅くてイラつくこともない。

明るい液晶とLTE内蔵で
「ステキ」なモバイルノート

 言い忘れたが、ドラゴンフライは液晶が360度展開する変身型モバイルノートである。おじさんとしてはあまり必要としないので、「最軽量」を目指すならクラムシェルで作っていただきたいくらいである。

360度回転液晶なので、いわゆるテント型にしてみた。

 とはいえ、この表面処理の気持ちよさと、高級感のあるキーボード、そして明るい液晶にLTEモデムと、モバイルノートの勘どころをきちんと押さえた製品である。

 年初にラスベガスで開催されたCES2020では、ドラゴンフライの次期モデルとして、第10世代のCometLake搭載や4Kディスプレイ、5Gモデム、紛失盗難防止チップの内蔵などが発表された。もちろん日本でも期待したいところだ。天板にキラリと光る4本川マークと、濃紺のスムースボディを持ち歩こう。

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