9月12日から15日にかけて開催されている「東京ゲームショウ 2019(TGS2019)。初日の12日、カプコンブースでは「CAPCOM eSports事業戦略発表ステージ」を開催した。
本発表会で語られたトピックは、主に以下の3つ。
- 「Intel World Open」について
- 「ストリートファイターリーグ: Pro-JP 2019」の概要&2020年の開催決定
- 「ときど」選手も登壇し、スポンサーに加入した大塚食品がe-Sports向けの新飲料発表
インテルと共に「ストリートファイター」で
e-Sportsのすそ野を広げる
ステージが開始したのは当日の14時ごろ。最初にカプコン代表取締役社長の辻本春弘氏が登壇し、開会のあいさつと、同社のeスポーツへの取り組みにおける理念を説明。
e-Sportsを男女差や年齢差、身体的なハンデなどを超えて同じステージで競い合える「夢のスポーツ」とし、中長期的な取り組みを見越して、e-Sportsが世界的に広く浸透するよう尽力していくと語った。
次に登壇したのは、インテル代表取締役社長の鈴木国正氏。鈴木氏は、カプコンの格闘ゲームタイトル「ストリートファイターV」を競技タイトルとして使用するe-Sports大会「Intel World Open」について紹介し、本大会を開催した背景について語った。
Intel World Openは、来年の東京オリンピックに先駆けて開催される、国際的なeスポーツ大会。ストリートファイターVとPsyonixの「ロケットリーグ」を競技タイトルとし、それぞれに賞金総額25万ドル(約2700万円)をかける大規模な大会だ。
本大会開催の目的について、鈴木氏は「e-Sportsのすそ野を広げる」ことにあると語る。
世界的に年々成長傾向にあるe-Sports業界だが、鈴木氏によれば、そのうち日本のマーケットが占める割合は5%に過ぎないという。同氏は日本のゲーム/エンターテインメント市場の大きさからみてこの割合はあまりにも少ないのではないかとし、日本でのe-Sports市場にはまだまだ伸びしろがあるとのこと。
インテルでは、すでに国際的なe-Sports大会である「Intel Extreme Masters」を開催しているが、こちらはプロのみが参加できるもの。レベルも賞金も高いが、参加のハードルも高い。
そこで今回、国籍や腕前を問わず“誰でも”参加できる大会を開催し、e-Sportsのすそ野を広げるために開催するのがIntel World Openだという。
そして日本ですそ野を広げるには、鈴木氏曰く「ストリートファイターしかない」とのことで、インテル側から持ち掛け、同タイトルの採用が決定したのだとか。同氏は日本から開催する本大会について、ゆくゆくは世界にも展開していきたいと語った。
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