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前面&上面の給排紙「デュアルパス」実現で設置面積はA4用紙のおよそ半分「PFU fi-800R」

A4書類もパスポートも、PFUの窓口業務向け小型スキャナー新製品

2019年09月18日 11時00分更新

文● 大塚昭彦/TECH.ASCII.jp

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 PFUは2019年9月18日、業務用イメージスキャナー「fiシリーズ」新製品として、A4原稿対応のコンパクトスキャナー「fi-800R」の販売を開始した。宿泊業や小売業、医療機関などの受付窓口への設置を想定し、A4用紙やパスポート、通帳、運転免許証などの効率的な読み取りに対応する2つのスキャン方式(デュアルパス)を備えることで、設置面積をA4用紙半分ほどに抑えているのが特徴。税抜価格は9万8000円で、出荷開始予定は10月下旬。

PFUのA4原稿対応コンパクトスキャナー「fi-800R」(右はADFを使い連続給紙/Uターンスキャンを実行中の写真)

 fi-800Rはまず、パスポートや運転免許証などの原稿を本体手前面から給紙/排出する「リターンスキャン」という機構を備える。最大5ミリ厚までの冊子やプラスチックカードに対応しており、キャリアシートなどに挟むことなくそのまま原稿を挿入して両面スキャンができるため、窓口業務の効率化を図ることができる。なおプラスチックカードの場合はおよそ1秒/枚、A4サイズ原稿の場合は3.5秒/枚でスキャンされる(それぞれ200/300dpiの場合)。

本体手前から原稿を挿入/排出される「リターンスキャン」。この場合は写真のように本体上部を開ける必要もない

 また本体上部のADF(自動給紙装置)では、最大A4サイズまでの書類や帳票を連続給紙し、毎分40枚/80面のスピードで高速スキャンが可能(ADFの原稿搭載容量は最大20枚)。スキャン開始時には手前の受けトレイ(スタッカー)が自動的に立ち上がり、スキャンされた原稿は本体の上部に排出される「Uターンスキャン」の仕組みを備えるため、本体手前に排紙スペースをとる必要がない。

「Uターンスキャン」では読み取り後の原稿も上部に排出されるので、スペースの狭い受付窓口などで便利そうだ

 またADFからの自動給紙時に、原稿読み取り時に1枚ずつ給紙の傾きを自動修正する「自動スキュー補正」機構も備える。多少斜めに原稿をセットした場合や異なるサイズの原稿を混載した場合でも、スキャン前に傾きを直すため、「原稿詰まり」や「スキャン画像欠け」といった問題の発生を抑える。

「自動スキュー補正」機能で、原稿の傾きを自動的に直してから給紙が行われる

 標準添付のスキャナードライバ「PaperStream IP」やキャプチャソフトウェア「PaperStream Capture」についても、それぞれ機能が強化されている。

 たとえば、事前に複数の帳票(罫線レイアウト)を登録しておくことで、それらの帳票を混載してスキャンした場合に、そのレイアウトごとに最適なスキャンプロファイル(カラー/白黒、解像度)を自動適用し、なおかつスキャン画像も個別のフォルダに自動仕分けする「自動プロファイル選択」機能を備える。

 またパスポートや運転免許証、身分証などの原稿については、表裏どちらを上にしてスキャンしても常に顔写真のある表面の画像を1枚目として出力する「身分証表裏判別機能」、パスポートの個人情報ページにあるMRZ(機械読み取り領域」をOCR処理して、パスポート番号や氏名、生年月日、国籍といったデータを抽出できる「MRZ認識機能」などが追加されている。

 PFUでは、設置面積がコンパクトな今回のfi-800Rは、宿泊業(ホテル/旅館/民泊)や自治体、診療所やクリニックといった小規模医療機関の受付窓口、また会計事務所や中小企業などでの業務効率化を促すとしており、業務スキャナーの導入シーン拡大に期待している。PFUによると、fi-800Rの販売目標は3年間で全世界30万台(うち国内3万台)。

fi-800Rと一般的なADFスキャナ(PFU fi-7030)の本体サイズ比較

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