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4000MB/秒を安定して発揮

Corsair MP600の着脱式ヒートシンクでPCIe4.0 SSDの爆速を体験

2019年08月29日 12時00分更新

文● 藤田 忠 編集●北村/ASCII編集部

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 第3世代Ryzenを使ったPC自作を考えている人にとって注目なのが、第3世代RyzenとAMD X570チップセット採用マザーボードを組み合わせた際に使えるPCI Express4.0(以下:PCIe4.0)対応のNVMe SSDだ。

PCIe4.0対応NVMe SSDのCorsair「Force MP600」。1TBと2TBをラインアップ

 3000MB/秒台で頭打ちとなっていたPCIe3.0×4接続NVMe SSDの限界を超える4000MB/秒オーバーのアクセス速度を実現するPCIe4.0×4 NVMe SSDは、第3世代Ryzenマシンのパフォーマンスをさらにワンランクアップさせる超注目なアイテムと言えるだろう。

 PCIe4.0対応NVMe SSDはさまざまなメーカーから登場しており、現在はCorsair「MP600」、CFD販売「PG3VNF」、GIGABYTE「AORUS NVMe Gen4 SSD」シリーズが秋葉原店頭などで購入可能になっている。

 そんな3製品のなかで、注目なのがCorsairから登場している「Force MP600」だ。Phison製コントローラー「PS5016-E16」と東芝製3D TLC NAND「BiCS4」で構成されている点は、ほかの2製品とまったく同じだが、着脱式の大型ヒートシンクを採用するのが大きな特徴だ。

 M.2ヒートシンクを標準で備えていないエントリーモデルから、M.2スロットをまとめて覆うタイプのカバータイプのヒートシンクを採用するモデルまで、マザーボードを選ばずに使えるところがポイントだ。

全高約10mmの大型ヒートシンクを標準装備

 Corsair「Force MP600」を含めた、3製品の基本的な性能は、レビュー記事を参照いただくとして、ここでは「Force MP600」の1TB(CSSD-F1000GBMP600)にWindows 10 Home May 2019 Update(64ビット)などをインストールした実環境でのパフォーマンスをチェックしてみた。

Force MP600の主なスペック
容量 1TB 2TB
型番 CSSD-F1000GBMP600 CSSD-F2000GBMP600
フォームファクター M.2 2280
NAND 3D TLC
コントローラー Phison PS5016-E16
インターフェース PCI Express 4.0 x4 NVMe
シーケンシャルリード 4950MB/秒
シーケンシャルライト 4250MB/秒
ランダムリード(4KQD32) 68万 IOPS
ランダムライト(4KQD32) 60万 IOPS
TBW(総書込容量) 1800TB 3600TB
保証期間 5年間保証
実売価格 3万円前後 5万3000円前後

ヒートシンクにはCorsairのロゴと型番などが刻まれている。ヒートシンクは裏面ブラケットで固定される仕組みだ

4ヵ所のツメを外すことでヒートシンクを外せる。なお、着脱が原因で発生した破損は保証対象外になるので要注意だ

1TB「CSSD-F1000GBMP600」の基板。表面にはコントローラーと、NAND、キャッシュを搭載。両面実装で裏面にも、NANDとキャッシュを搭載する

コントローラーは、ほかのPCIe4.0対応SSDと同じく、Phisonの「PS5016-E16」を採用する

NANDフラッシュメモリーは、東芝製「BiCS4」になる

今回試した製品のキャッシュは、表裏ともにSK hynix「H5AN4G8NBJR」が採用されていた

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