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Windows Info 第187回

Windows 10に標準搭載のUWPアプリの中身を掘り下げる

2019年08月25日 11時59分更新

文● 塩田紳二 編集● ASCII編集部

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リソースXMLファイルを見てみる

 では、早速メッセージングのxmlファイルを見てみよう。直接開くとIEがxml形式として表示してくれる。ここにアプリの名前らしきものがある。

<NamedResource name="AppListName" uri="ms-resource://Microsoft.Messaging/Resources/AppListName">
    <Candidate type="String" qualifiers="Language-JA-JP">
        <Value>メッセージング</Value>
        </Candidate>
</NamedResource>
<NamedResource name="AppStoreDescription" uri="ms-resource://Microsoft.Messaging/Resources/AppStoreDescription">
    <Candidate type="String" qualifiers="Language-JA-JP">
        <Value>メッセージング</Value>
    </Candidate>
</NamedResource>
<NamedResource name="AppStoreName" uri="ms-resource://Microsoft.Messaging/Resources/AppStoreName">
    <Candidate type="String" qualifiers="Language-JA-JP">
        <Value>Microsoft メッセージング</Value>
    </Candidate>
</NamedResource>

 しかし、複数あり、どれも名前のようではある。さて、本当の名前はどれか? これを判定するには、実は、アプリのインストール先にあるAppxManifest.xmlファイルを調べる必要がある。AppxManifest.xml内に「uap:VisualElements」というタグがあり、そのDisplayName属性にリソースのURIが記述されている。メッセージングの場合、

<uap:VisualElements DisplayName="ms-resource:AppListName" ……

 となっていて、AppListNameというリソースが表示名に使われる。

メッセージングのインストール先フォルダーにあるAppxManifest.xmlにあるタグが表示する名前のリソースURIを指定している。この場合は、リソースXMLファイルから「AppListName」というリソースを探せばよい

 上記リストの「NamedResource」タグのうち、一致するuri属性値(AppListName)を持つ「メッセージング」が表示に使われる名前である。ただし、この関係は、一定ではなく、AppxManifest.xmlではさまざまなリソース指定URIが使われており、アプリ1つ1つのAppxManifest.xmlでこれを調べて、リソース側XMLを捜す必要がある。これは、かなり面倒なので、できれば自動化したい。そこで、次回は、xmlをPowerShellで処理させて、日本語の表示名を取り出す方法を解説する。

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